文春文庫<br> 鬼平犯科帳[決定版](四)

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文春文庫
鬼平犯科帳[決定版](四)

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2017/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167907952

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内容説明

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵。

火付盗賊改方とは江戸の特別警察とでもいうべき組織。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕(てつ)」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた乱暴者だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と口にする、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する時代小説の金字塔。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきたが、2017年に放映されたアニメ「鬼平 ONIHEI」も大きな話題になった。

2017年は「鬼平」が誕生して50周年。これを記念して全24巻を、ふりがなを増やして読みやすくなった決定版で順次、刊行。

第4巻に収録されているのは以下の8作品。

・第3巻「むかしの男」から続いて平蔵を狙う盗賊が、刺客を放ったところ意外なことになる「霧の七郎」。
・秘めた過去を持つ女の勘違いがもたらした殺しを平蔵が裁く「五年目の客」。
・妻、久栄の縁戚からの頼みで平蔵が盗難事件を調べたところ、思わぬ秘密が露見する「密通」。
・登場人物のなかでも人気の女密偵おまさの半生と危機が描かれる「血闘」。
・一時の気の迷いが取り返しのつかない事態を招いた「あばたの新助」。
・男の好きな女と、女の好きな男とが化かしあう「おみね徳次郎」。
・平蔵の剣友、岸井左馬之助の活躍が一人の男の生きかたを変えた「敵(かたき)」。
・街娼の連続殺人に対して鬼平の怒りが爆発した「夜鷹殺し」。

解説:佐藤隆介

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

k5

70
初夏の時代小説フェア③。江戸時代についてちょっと勉強したためか、味がよくわかるようになってきました。並行して藤沢周平を読んでいるのですが、まったく文体や雰囲気が違って時代小説は「語り」の芸だなあ、と思わされます。本巻の平蔵はおまさを助けに一人で斬り込んだり、夜鷹殺しを追跡したりしてこれまでより熱い感じ。2022/06/05

優希

50
人情味が感じられました。鬼平への淡い恋心を抱いていたおまさを主人公にした『血闘』にはじんわりさせられます。鬼平のまわりの人々も色々動き出して面白くなってきました。2023/03/04

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49
🌟🌟🌟🌟🌟。2024年5月10日公開の映画化をきっかけに選書。映画の原作にもなった『血闘』を含む八編を収録。読書をしているとタマに自分の選書と心が綺麗にマッチングする時があってその時は呼吸するかのように読書が進む。その感覚がとても気持ち良く、これぞ読書の醍醐味だと思う。今回は本書がそれに当たる。人間の描き方、特に悪人の描き方に味わいがあって噛み締めるように読んだ。人間なんてそんなに強くない。そんなもんだろう。全部良かったが『血闘』は勿論、『五年目の客』『あばたの新助』がとても良かった。2024/05/27

金吾

42
○鬼平の人情の機微に通じている部分と仕事への冷徹さが好きです。「霧の七郞」「五年目の客」「密通」「夜鷹殺し」が好きな話です。2022/04/24

金吾

31
○鬼平は仕事にシビアでありながら、人情に通じています。「夜鷹殺し」でもそう感じました。2024/02/04

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