文春文庫<br> 鬼平犯科帳[決定版](五)

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文春文庫
鬼平犯科帳[決定版](五)

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥790(本体¥719)
  • 文藝春秋(2017/02発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167907969

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内容説明

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵。

火付盗賊改方とは江戸の特別警察とでもいうべき組織。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕(てつ)」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた乱暴者だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と口にする、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する時代小説の金字塔。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきたが、2017年に放映されたアニメ「鬼平 ONIHEI」も大きな話題になった。

2017年は「鬼平」が誕生して50周年。これを記念して全24巻を、ふりがなを増やして読みやすくなった決定版で順次、刊行。

第5巻に収録されているのは以下の作品。

・余命いくばくもない「間取りの万三」に平蔵が情をかける「深川・千鳥橋」
・偶然、盗みの計画を聞いてしまった物乞いが意外な行動に出る「乞食坊主」
・盗賊であっても子を思う親の心は同じ。その思いを平蔵がくんだ「女賊」
・記憶を失ってしまった同心の数奇な半生が描かれる「おしゃべり源八」
・第四巻に収録「あばたの新助」では平蔵の手を逃れた網切一味と対決する「兇賊」
・平蔵の従兄のおいらくの恋が大捕り物につながる「山吹屋お勝」
・功名心が生み出す恐ろしさを描いた「鈍牛(のろうし)」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

97
この巻では、鬼平とはいうもののかなり情があるところを見せつけたり、またむかしの剣術仲間が乞食坊主のような感じで出てきたりして交流を深めたりします。「凶賊」では鬼平が危機に陥りますが何とか切り抜けて逆に江戸の地を離れたところで賊を切り捨ててしまい、悪には容赦ないところを見せつけます。また部下が手柄を上げようと犯人を仕立て上げようとしたことに対しても厳しい対応を行います。2023/05/28

金吾

45
○悪人に厳しく、見込みのある者には情理を尽くす鬼平が活躍しています。パターン化してきている部分もありますが、それがまたいい感じです。「女賊」「兇賊」「鈍牛」が良かったです。2022/04/25

優希

43
鬼平が様々な窮地に立たされます。とはいえ、鬼平の懐の深さを感じさせる空気は多々ありました。2023/03/04

金吾

25
○この巻では鬼平の清い人への思い入れが伝わる「鈍牛」が大好きです。また人情溢れる「兇賊」も好きです。2024/02/04

誰かのプリン

22
極悪人は斬って捨てるが、救いようのある盗人は目溢しする。そんな優しい一面のある平蔵だが、最終章の一言には厳しい一面を窺わせる。6巻へ。2019/05/06

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