文春文庫<br> 鬼平犯科帳[決定版](十一) 〈11〉

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文春文庫
鬼平犯科帳[決定版](十一) 〈11〉

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2017/05発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167908553

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内容説明

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵の活躍を描く時代小説の金字塔。

火付盗賊改方とは江戸の特別警察とでもいうべき組織。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕(てつ)」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた乱暴者だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ、映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきた作品で、2017年に放映されたアニメ「鬼平 ONIHEI」も大きな話題に。
2017年は「鬼平」が誕生して50周年。これを記念して全24巻を、ふりがなを増やして読みやすくなった決定版で順次、刊行。

うまそうな食べ物が脇役となっている作品が印象的な第11巻。収録されているのは以下の七編。

ひょうきんな性格が誰からも愛される与力・木村忠吾が誘拐された。『男色一本饂飩』
江戸の場末にある、驚くほど安くて、うまい飯屋に、なぜか平蔵は通いつめる。『土蜘蛛の金五郎』
商家の金蔵から消えた三百両が、そっくり返ってきた。情熱を描いた『穴』
火付盗賊改目方の会計をつとめる同心を襲った悲劇。『泣き味噌屋』
「こんや、九ツはん、・・・・・・」。平蔵の役宅へ届いた手紙に隠された情。『密告』
浅草寺の境内でスリを捕らえた平蔵。掏り盗った包みから思いがけぬものが。『毒』
久方ぶりに再会した父と子。だが息子は盗みの水をたっぷりとのんでいた。『雨隠れの鶴吉』

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

95
この巻では、「男色一本饂飩」と「穴」が楽しめました。前者は兎忠こと木村忠吾がうどん屋で目を付けられて誘拐されますが、それは犯人が男色家でしかも盗賊ということで盗みのあとの愉しみに…、ということで危機が訪れます。いつも笑ってしまいます。後者は隣家から人知れず三百両を盗むがそれをまた返してしまう、ということでその方法が楽しめます。私はシャーロック・ホームズの「赤毛組合」を思い出しました。また「土蜘蛛の金五郎」では平蔵が乞食の様な浪人に化けて何日も風呂に入らず、活躍しますがそのときのことを楽しんでいます。2023/06/29

ゴンゾウ@新潮部

69
シリーズ11作。今回も安定の面白さ。悪党にはとにかく容赦がない鬼平が時折りかける優しい裁き。その使い分けが絶妙です。2025/04/25

優希

50
ドラマ性が強く、映画を見ているような後味を味わいました。2023/03/11

金吾

31
○鬼平シリーズは侍の美学と人情が重なりあっていて読んでいて心地いい作品です。「土蜘蛛の金五郎」「泣き味噌屋」「密告」が良かったです。2022/07/15

金吾

30
○少し滑稽な「穴」、「土蜘蛛の金五郎」、哀しさがある「泣き味噌屋」「密告」が良かったです。2024/02/09

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