文春文庫<br> 鬼平犯科帳[決定版](一)

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文春文庫
鬼平犯科帳[決定版](一)

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥800(本体¥728)
  • 文藝春秋(2017/01発売)
  • ポイント 7pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167907631

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内容説明

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵。

火付盗賊改方とは、江戸の特別警察。その長官を務める旗本の平蔵は、いまでこそ人あたりもよく、笑顔を絶やさないが、若い頃は「本所の銕」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた男だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と言い、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する時代小説の金字塔だ。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ、映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきたが、2017年1月からはアニメ「鬼平 ONIHEI」も放送され、大きな話題になった。

2017年は池波正太郎の「鬼平」誕生50周年にあたる。これを記念して人気絶大のロングセラー「鬼平犯科帳シリーズ」全24巻を、ふりがなを増やした決定版で順次刊行。

第一巻収録作品は「唖の十蔵」「本所・桜屋敷」「血頭の丹兵衛」「浅草・御厩河岸」「老盗の夢」「暗剣白梅香」「座頭と猿」「むかしの女」の8篇。

伝説の粋人・ジャズ評論家で晩年は大の鬼平ファンでもあった植草甚一(1908~1979)の解説も収録。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

しんごろ

209
江戸の街並みをたくさん歩いてる人達の情景が浮かんでくる。その中に異名を持つ盗人がなんでもなく生活している。平蔵より盗人達の盗みの過程がメインな感じがするけど、いざ御用となると、短いシーンながらにスピード感があって、実に鮮やか。見事なまでのサスペンスだね。褪せることない素晴らしいシリーズ。続きをどんどん読みたくなる面白さだ。2020/09/12

むーちゃん

157
やっと読みました 評判通りに面白い 司馬遼太郎作品に匹敵します これから長い付き合いになりそう。けっこう有名な5寸釘拷問のくだりにやっと出会いました笑2018/07/01

KAZOO

127
今村さんの「ぼろ鳶」シリーズを読んでしまったので、このシリーズの再読です。もうたぶん4回目ですね。コミック(さいとうプロ)も読んでいるので5回目になるかもしれません。やはりかなりうまく書かれていると感じました。コミックのイメージが強すぎるのですが小説の方を読むとかなりきめ細かに書かれていると感じました。池波さんも比較的好きな田沼の時代が終わり老中松平定信が上司となっています。火付盗賊改方長官となりますが、一旦他の役に抜擢されますが鬼平がいなくなるとまた盗賊がはびこり、再度返り咲きます。2023/03/29

優希

59
面白かったです。斬り捨て御免の権限を持ちながら、義理と人情のある鬼平に魅了されました。新感覚の時代小説で、ハマりそうです。2023/03/02

アッキ@道央民

59
テレビシリーズでは見ていて、BSの再放送も見ちゃう。そんな鬼平犯科帳の原作初読み。やっぱり面白い。時代物ではあるけど、推理小説としての面白さもあると思う。第1巻と言う事で、長谷川平蔵が火盗改長官になった時のエピソードや小房の粂八との出会いのエピソードなど、鬼平シリーズを楽しむのに重要なエピソードも。盗賊たちがおつとめ(盗み)をするために暗躍する場面など読み所たっぷり。江戸庶民にも愛される元本所の鐡さん、まさしく江戸のヒ-ロ-だね。2021/06/30

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