文春文庫<br> 鬼平犯科帳[決定版](十二)

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文春文庫
鬼平犯科帳[決定版](十二)

  • 著者名:池波正太郎
  • 価格 ¥880(本体¥800)
  • 文藝春秋(2017/06発売)
  • ポイント 8pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784167908713

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内容説明

江戸の盗賊たちに「鬼の平蔵」と恐れられている、「鬼平」こと火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵の活躍を描く時代小説の金字塔。

火付盗賊改方とは江戸の特別警察とでもいうべき組織。その長官を務める旗本の平蔵は、若い頃、「本所の銕(てつ)」と呼ばれ、無頼の者からも恐れられた乱暴者だった。「悪を知らぬものが悪を取りしまれるか」と、人情の機微に通じた鬼平が悪を退治する。

中村吉右衛門が鬼平を演じたテレビ版をはじめ、映画、舞台、マンガと様々な形で愛されてきた作品で、2017年に放映されたアニメ「鬼平 ONIHEI」も大きな話題に。
「アニメもスゴイが、原作はもっとスゴイ!」と20~30代にも、このところ鬼平の魅力が伝わっています。

2017年は「鬼平」が誕生して50周年。これを記念して全24巻を、ふりがなを増やして読みやすくなった決定版を刊行します。

第十二巻に収録されているのは以下の作品。

賊に兄を殺され、跡を継いで同心となった男がはまりこんだ深み。「いろおとこ」
ともに剣の修業を積んだ男と平蔵が思わぬ形で再会する「高杉道場・三羽烏」
商家がみな殺しにされ事件を探る密偵・伊三次が、品川宿で見かけた男とは。「見張りの見張り」
平蔵がもっとも信頼する六人の密偵が、宴席での冗談から、ちょっとした企みを…。「密偵たちの宴」
市中を見回る平蔵に声をかける男。ひそかに客をとる素人女がいるという。「二つの顔」
遊所にいりびたる平蔵の長男、辰蔵が喧嘩をうった相手は女。「白蝮(しろまむし)」
双方から相手を殺すように持ちかけられた小悪党の行く末を描く「二人女房」

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

100
今回の再読で印象に残ったのは、「密偵たちの宴」です。いま鬼平が使っている密偵は男が5人、女が一人です。その6人が集まって飲んでいるところから始まり昔の話になって懐かしくなり昔取った杵柄を試したくなります。狙いをつけた金貸し医者のところへ先に別の盗賊が入り捕まります。そのあとに金を盗みますがそれを返します。男の密偵だけでやり遂げますが鬼平はわかっていて女密偵にそれとなく匂わせます。楽しめました。たまにはガス抜きも必要なのでしょう。2023/07/06

優希

45
凝った展開の話が多くて楽しめました。2023/03/11

金吾

32
○人情味が増しているように感じます。「いろおとこ」「密偵たちの宴」「白蝮」が良かったです。2022/07/27

金吾

24
○何度読んでも飽きないシリーズです。話もよく練られているなあと思いながら読みました。2024/02/10

しーふぉ

22
軟弱で女の尻ばかり追いかけているけど、どこか憎めない辰蔵を平蔵は好ましく思っているのかもしれないと思ってきた。2023/03/26

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