角川文庫<br> 金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

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紙書籍版価格 ¥748
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角川文庫
金田一耕助ファイル5 犬神家の一族

  • 著者名:横溝正史【区分表記なし】
  • 価格 ¥726(本体¥660)
  • KADOKAWA(2014/12発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041304051

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内容説明

信州財界一の巨頭、犬神財閥の創始者犬神佐兵衛は、血で血を洗う葛藤を予期したかのような遺言状を残して永眠した。佐兵衛は生涯正室を持たず、女ばかり三人の子があったが、それぞれ生母を異にしていた。一族の不吉な争いを予期し、金田一耕助に協力を要請していた顧問弁護士事務所の若林がやがて何者かに殺害される。だが、これは次々と起こる連続殺人事件の発端にすぎなかった! 血の系譜をめぐる悲劇、日本の推理小説史上の不朽の名作!!

カバーイラスト/杉本一文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

Kircheis

376
★★★★☆ 金田一シリーズの中でも特に有名な作品で、本作からミステリにおける覆面姿の登場人物を指して「スケキヨ」という隠語ができたほど。 見立て殺人や真相の悲劇性など『獄門島』と似た部分があるが、本作は犯人の意外性はない。しかし、登場人物の魅力では本作に軍配が上がると思う。 【法的視点】 作中である人物が殺人の事後従犯で数年は牢で過ごすように書かれるが、刑法上事後従犯なる概念はない。この場合、せいぜい証拠隠滅罪又は死体損壊罪の観念的競合にしかならず、銃刀法違反を含めても懲役刑にはならないだろう。2020/05/11

夜間飛行

227
中学生の頃まで海外ミステリを好んでいたが、1976年に映画化された本作を読み、すっかり横溝ファンになった。近代化による莫大な富を手にしながら、封建的価値観に雁字搦めにされた一族。その和洋折衷の館で、三種の神器を模した斧・琴・菊が殺人の主動機と関わりながら見立てを構成している(ただし斧の見立ては弱い)。どの推理小説もそうだけれど、本作は殊に読者に示される犯人の虚像と解き明かされる実像の隔たりが見事だった。トリックはシンプルで、意外性を無理に求めない。脳髄が引きしまるようなミステリ空間を堪能できる一冊である。2020/01/09

nobby

181
スケキヨの白マスクとか、湖上逆立ちなどの衝撃シーンから、原作・映画とも初めてながらも既視感あって読みやすかった。犬神家というネーミングからもう不気味さ満載だが、戦争前後を舞台に男尊女卑からの血縁の混沌も加わり作品全体としての雰囲気も抜群。何と言っても佐兵衛翁の遺言状の内容が周到過ぎて、とにかく冷遇される三姉妹が忍びない…三種の家宝という斧(ヨキ)琴(コト)菊(キク)の見立ても、一見安易に思わせながら気付けば感嘆させられていた。本編中の随所で「この時気付いていれば…」と振り返る記述差し込まれる描写はお好み♪2018/03/02

ちなぽむ@休止中

148
【図書館本】金田一シリーズ5作目。 佐清さんの名前と死に方ぐらいしか知らなかった私。完全に新しいストーリーとして楽しめた。 正しく血で血を洗う遺産相続争い。不遇の生涯を送った菊代親子、原作ですら「滑稽」と称される死を迎えた佐清は気の毒で、松竹梅姉妹の過去は残忍。 でも犯人に思わず敵ながらあっぱれ?と思わず賞賛してしまえるのは流石の横溝作品。 関係者それぞれの心の傷がそれぞれを残酷にすれ違わせ、悲しいすれ違いの末の悲劇や、珠代さんたちの今後に希望をもたせるラストなど、どこか美しさを感じる作品でした。2018/05/13

miyumiyu

105
昔見たこの映画が怖くてトラウマだったので、原作を読むのが今さらになってしまったのが悔やまれたほど。心底おもしろい本格推理小説に久しぶりに出会えた。信州財界一の犬神財閥・創始者の遺言状から、遺産相続を巡る血で血を洗うような連続殺人事件が起こる。松竹梅の三人娘の凄まじい怨念、殺し方の残虐さ、聞き捨てならない伏線の数々。そして、悲しく壮絶な一族の宿命…。それを綺麗に回収し、納得の犯人への持っていき方は見事としか言いようがない。推理小説好きには必読の書だと思う。横溝作品のみならず、推理小説として極めて秀逸な作品。2016/02/14

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