内容説明
神保町の裏通りにあるヌードモデル仲介業「共栄美術倶楽部」に初めて現れた異相の男、その名も佐川幽霊男。彼の依頼を受けたモデルが、ホテルの浴槽の湯の中で殺され、そしてさらに……。猟奇マニアたちの秘密の巣でもあったその倶楽部に金田一探偵が登場。右往左往しながらも、欲望に溺れて落ちたマニアたちの犯罪を鮮やかに解決! 妖気漂う原色怪奇曼陀羅。
カバーイラスト/杉本一文
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
pomm.
132
【図書館本】角川金田一ファイルも折り返し地点。 ヌードモデル仲介業「共栄美術倶楽部」は猟奇マニアが集う妖しげな倶楽部。そんな倶楽部に異形の男、その名も幽霊男(!)が現れてから次々と巻き起こる異様な殺人…。 これまでの長編シリーズからは異色な、都会色の強い作品。犯人の動機も田舎の狭くて濃密な確執ではなく、なんとなく都会ならではの狂気という印象。(まあある意味狭い世界の確執なのですが…) 妖しげな世界観は健在だが、今回の金田一さんは右往左往してこれまでに増して役に立ってな…いや、何でもないです。 2018/06/04
nobby
122
なんかエロい、いやエラい話だった…物語の舞台は、“ちかごろはやる”ヌードモデル仲介業者「共栄美術倶楽部」。中盤で殺人が描かれるのは、白昼堂々と伊豆の高級旅館を貸し切って行われる野外ヌード写真コンクール「美の饗宴」。そこに関わるのは顔じゅうに繃帯を巻く姿の幽霊男、その登場には自ら“ゆれお”と読ませる。何だかもう人物やら設定など独特過ぎる世界観での展開だが、気が付くと不思議とのめり込んでしまう。次々と殺されるモデル達の死に様は結構グロい…金田一は、その登場こそクスッと笑いを誘うが、ほぼやられっ放しなのが潔い…2018/09/01
セウテス
78
金田一耕助シリーズ第12弾〔再読〕ミステリよりは、風俗小説の意味が強い。戦後復興の蔭なる部分を、敢えてスリラーとして描いており、エロスを加味した乱歩風作品だと言える。ヌードモデルの派遣事務所に、佐川幽霊男(ゆれお)という男が訪れる。彼はモデルの派遣を依頼するが、指名されたモデルは派遣先で殺害されてしまう。幽霊男はその後もモデルを派遣させては、殺害を繰り返えす。幽霊男とはいったい誰なのか、何故モデルは殺されるのか推理出来なくはない。しかし本作はいつもと違う金田一の姿や、二転三転する展開を楽しむ作品だと思う。2017/10/08
えにくす
65
「あの…モデルを一人頼みたいのだが…」東京・神田の神保町のモデル倶楽部に突然現れた、薄気味の悪い男。彼の名刺には、「佐川幽霊男」とあった。モデルの女性一人を予約するが、彼女は翌日ホテルのトランクの中で、他殺体となって発見される。これが日本中を震撼させた、恐るべき幽霊男登場の第一幕だった。以後も次々と犠牲者が増える中、ついに我らの名探偵金田一耕助が登場する。だがさすがの名探偵も、しばしば出し抜かれて防戦一方。恐るべき幽霊男の、驚愕の正体とは。果たして金田一耕助は、この稀代の殺人鬼を捕える事が出来るのか。2026/08/25
TAKA
58
これは映像化は無理だな。まあしかし次から次と殺されましたね。池から足がで、えっ!犬神家の使い回しかってなりましてたよ。もうなんでもありの殺人事件で面白かった。確かに猟奇だとか、現実逃避だのというのはとんでもないこと引き起こす場合がある。刺激から刺激を求める犯人がいることも。包帯男に吸血鬼にもうゲテモノ感が凄すぎです。2019/07/16




