角川文庫<br> 金田一耕助ファイル14 七つの仮面

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角川文庫
金田一耕助ファイル14 七つの仮面

  • 著者名:横溝正史
  • 価格 ¥627(本体¥570)
  • KADOKAWA(2012/05発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784041304662

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内容説明

私が聖女ですって? 娼婦になり下がった、それも殺人犯の烙印を押されたこの私が……? 気品に満ち、美しく清らかだったミッションスクール時代。確かに聖女と呼ばれるにふさわしい時期もあった――だが、醜い上級生りん子に迫られて結んだ忌まわしい関係が私の一生を狂わせた。卒業後も執拗に付きまとう、りん子。やがて、あの恐ろしい事件が……!! 表題作ほか六篇を収録した傑作事件ファイル。

カバーイラスト/杉本一文

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

134
【図書館本】表題作含む7つの(表題にかけたのかしら...)短編集。 金田一シリーズでやっぱり断トツに好きなのは、田舎が舞台の一種他人の思いやりから発する悲しい殺人事件。反して都会ものは自分の利益ばかりを欲して浅ましく、エログロ的要素も濃厚で長編だと少し食傷してしまうが、短編だと程よい感じ。 「日時計の中の女」は語り手の悪意のなさがよく、「薔薇の別荘」はなんとなく救いをもたせて終わる感じが良かった。好きなのはこの2作。 長編の有名どころと比べるとやはり見劣りする感は否めないが時代も感じられ面白かった。2018/06/22

セウテス

75
金田一耕助ファイル14〔再読〕7つの女の事件短編集。読みやすいのは横溝作品だと納得ですが、もう一つの感は拭えない。本作より本シリーズに入れるべき作品は、まだまだ他に在ると思う。わりと後期の作品が多いようで、街の様子や金田一耕助の部屋にクーラーが入ったり、現代的な変化が何とも良い。「七つの仮面」は女性の語り手である処が珍しいが、元の作品は「聖女の首」であろう。「猟奇の始末書」「薔薇の別荘」は、密室やトリックとミステリーとして考える悦びも味わえるが、他の作品は設定の巧みさや何故悲劇は起こったのかを描いている。2016/11/16

えみ

51
年跨ぎ小説となった金田一耕助シリーズ。金田一耕助の異質な殺人事件で1年を締め、奇異な殺人事件で新年を迎えた。私にとってなにより贅沢な過ごし方。表題の「七つの仮面」の他、どれもこれもダークで粘着質、妖しさの中に引き寄せられる危険な香りが漂うような6つの事件が描かれた短編集。金田一耕助の探偵としての素質を改めて感じる作品や、犯人に翻弄されるのは、被害者や探偵に警察関係者だけではないという目撃者の憂鬱が描写されたものなどもあって、ここまでシリーズ化されているのに全く飽きさせることの無い横溝正史の巧みを感じた。2025/01/02

坂城 弥生

48
表題作が一番印象的だったかな。2021/07/23

りょうこ

41
短編集です。トリック的には特にびっくりするようなものは無かったが、蝙蝠男のラストが好き!金田一耕助!なかなか粋な事をするなぁ(笑)K.Kって袴姿の彼ですよね?(笑)2012/09/19

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