内容説明
1993年、カンボジアの首都プノンペン。
内戦とその後の政情不安により国土も人心も荒廃し、水道事業においても施設は老朽化し、漏水、盗水、組織的不正が常態化していた。
それからわずか15年、上水道は見事に整備され、100万都市に発展したプノンペン市民は、安全・安価な水の安定供給を等しく享受している。
世界の水道関係者に『プノンペンの奇跡』と言わしめた改革はどのように進んでいったのか。
エク・ソンチャン総裁を始めとする水道公社職員と、JICA専門家らによる熱き闘いと交流の日々の記録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Sanchai
2
プノンペンの水は1日24時間供給され、しかも蛇口の水がそのまま飲めるという。それが奇跡だと表現されている。このシリーズは何冊も読んできたけれど、これだけ現地の関係者に膨大なインタビューを行ったものは少なく、ある意味頂点に近い1冊だと思う。おそらくこのまま英訳しても外国人読者向けに十分読んでもらえる内容だろう。「奇跡」の連呼は多少くどいし、文章も堅いと思うところはあったが、それ以上にこのわかりやすい構成と現地側の登場人物の多さ、そしてエピソードの豊富さは、シリーズ最高のヒューマンストーリーと言える。2015/06/03




