内容説明
王都の監査官たちの審問をどうにか乗り越えたアスタたち。
しばらくすると、今度は兵士長におかしな動きがあると教えられる。どう警戒すべきかと考えていた矢先、兵士たちが森辺に調査をさせろとやってきてしまう。さらには、モルガの禁忌に触れるような事態になり、兵士と街の住人の争いにまで発展。
そんな一触即発の事態を解決するため、ガズラン=ルティムが意外な解決法を提案し――
争いの火種が尽きない緊張の第31弾!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
nas
7
これまでも稀に雰囲気あったけど異世界感ある話が一気に出てきたな。30巻やって基本的に一つの街の話しかやってなかったってのがかなり珍しい気がするけどワクワク感があって良い。 今頃になって気づいたけど主人公自身には武力とか直接的な力はないけど周りの仲間が助けるってかなり好きな構成の話だったんだな。対話の相手がこれまでとはまた変わった事でなんか新鮮だったな2023/12/05
eucalmelon
2
ガトーショコラ、あれは確かに美味い。かまど番以外の森辺の民の感想も聞きたかった。何人か甘党の狩人もいたようだし。そういえば、最近、豆腐のガトーショコラを食べた。タンパク質が摂れるということはわかるが、変な味がしないか気になったが、普通に美味かった。 リミ=ルウも勉強会に参戦したから、また菓子作りが進歩するんだろうな。2024/10/12
炒飯
2
本当にこの本は言葉が丁寧で、読んでいると心の角が削れていく感じがする。「虚言」という言葉も「嘘」という言葉が使われていたらまた違う印象を持つと思う。綺麗な言葉だと、心まで綺麗になる気がする。登場人物も皆心が綺麗な人ばかりで、争い事はほぼお互いの理解不足から起きるのだと考え、互いに理解し、信頼を得ることに尽力し、相手をリスペクトする事で解決に導いていこうとする。今回は悪人らしい悪人が出るのかと思ったけれど、そんな人はいなかったように思う。綺麗すぎてリアルには無い、まさに異世界。時間がゆったり流れていきます。2023/12/12
etorm
2
各種ミニハンバーグ祭り2023/09/30
よしのすけ
2
毎回思いますがこのシリーズ程読んでいて優しい気持ちになる物語は有りません。 前巻からの王都監査官編の続きです。 王都監査官の汚いやり口に対して森部の民は清廉潔白な態度で挑みます。そして今迄母なる森にしか敬意を払わなかった森部の民が西方神を父とするという大決断を行ないます。これは正直予想外でした。 しかしこの決断で王都監査官からの疑いも晴れて前巻からのイライラにも終止符が打たれて安心しました。 またリフレイアと森部の民との仲も良い方向に前進しホッとしました。 次巻は新キャラも出てくるようです。楽しみですね。2023/09/21