内容説明
ジバ=ルウの心を料理によって救い、森辺の祝福を受けたアスタ。しかし、ルウ家の家長ドンダ=ルウに『この料理は毒だ』と言われてしまう。もう一度料理を作らせてほしいと訴えたアスタに、ドンダ=ルウは眷属の婚儀の前祝で料理を作れと命じた。果たしてドンダ=ルウが料理を『毒』であるとした理由とは。そしてアスタの出した答えは――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
こも 旧柏バカ一代
26
最長老に最適だった料理は現役の狩人達には物足りなかった。その原因は肉の噛みごたえだった。 だから、ドンダ・ルウはアスタの料理を全く評価しなかった。 その評価にアスタは憤るが、狩人達の特性を考えるとハンバーグは柔らか過ぎたと反省をして、相手を唸らせる料理に挑戦する、2020/11/29
瀧ながれ
23
肉は野獣を捌いて切って焼いて喰う!という文化の土地で、ミンチ肉のハンバーグが歓迎されるのだろうか。現代日本人が作った料理が異世界人に絶賛されるたび疑問に思っていたことが、この作品できっちり描かれていて、読み応えがある。肉のかたさから、将来的な歯への影響、噛み締める力の変化による、精神的な変化のおそれなど、主人公である日本人・アスタがきちんと立ち止まって考えてくれるので、こちらもいろいろ思い出したり思案したり、おもしろく読んだ。ハレのための料理人と、毎日食べる家庭料理の違いについての言及も、嬉しかったです。2016/11/04
宇宙猫
20
☆ 表紙までは許せるけど、見開きで裸の女の群れが出てきたところで読む気がうせた2016/04/12
sion
17
なろうHPにて。ドンタ=ルウ恐ろしい男だ。 祝福を受けられて本当に良かったー。 そっか、私達は歯が弱いよね。アゴも弱いし。2016/03/28
カッパ
16
【914】これはルゥ族の家のかまどを任されるところを描いている。ハンバーグのところともいえる。しかし裸をみたら結婚するか目を潰されるかとはなかなか強烈である。別の価値観を伝えるというのはなかなか骨がとれるものである。それをやるのはすごいことである。また、アイファがすこしデレてきたように思う。可愛い。2018/08/26