内容説明
「自分」だけの住まいの幸福論
オンラインで人とつながることが増え、多くの時間を家で過ごすようになった今、私たちがより幸せに住まうためにはどうすればいいのか。
本書では「建築と建物の違い」「建築を形作る用・強・美」 など、建築家が重視する「建築のそもそも」を学ぶことで、自分の住まいのあり方を捉え直していく。その上で、「好きなものを集める」「ホッとする空間をつくる」「手入れする」など、身近なところから「ここちよい住まいの作り方」を提案する、実践的入門書。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Aby
5
建物と建築の違い,住まいに必要な「心地よさ」とは何か.建築の「きほん」が述べられている.生まれてこの方,「住んで」きて,高校卒業からこちら一人暮らしをしてきたが,こんなこと全く考えていなかった.2024/03/16
ミー子
4
私は建築が好き(専門知識はないけど)。自分の家を建てた時は、建築家の方と沢山考え抜いて設計してもらった。「住まいは自分の映し鏡」、本当にそうだと思う。その人の部屋とか、車を持っていれば車内を見ても、その人の内面が見えることがある。自分にとっての心地よい住まいにするために、部屋や家具や物と対話して、大事に暮らしていきたいなぁ。あと、ソローや鴨長明のように、自然と対話し、自分の内面とも対話しながら暮らすことも、やりたいなぁ。毎日は無理でも、何の予定もない休日とかに。2023/06/25
さちめりー
2
合気道もたしなみ、道場の空間と共鳴する気持ちよさも心得ている建築家の学びのきほん本。家でゆっくり過ごすことが何よりのリラックス法なので手が伸びた。もう少し具体的なここちよさの事例があるかと期待したが、自分はどんな建築にここちよさを感じるのか意識的に感覚を開いていき、自分がここちよいと感じる空間を作っていきましょう、というシンプルな主旨で新鮮味はあまりなかった。ここちよい住まいを作っていきたいが、高価な家具に何度もトライアンドエラーはできないのが悲しい現実。時間をかけて手入れして愛着をもって整えていきたい。2023/08/27
kumoi
2
キッチンの高さ・机の素材・照明の明るさが家を構築する。私を取り巻く空間とそこで過ごした時間。新しいものを取り入れたり、不要なものを捨てたり。まるで生き物のように絶えず変化している。完成を急ぐ必要はない。私のここちよさを探し続ける。2023/07/08
kaz
0
そもそもがわかるほど理解できたわけではないが、建築と建物の違いからはじまって、目から鱗が落ちたような気がする。図書館の内容紹介は『建築の「そもそも」が分かれば、「住むこと」への考えが一変する-。建築というものの基本的なとらえ方や、さまざまな切り口、多様な言葉を提示しながら、建築について根源的に考察する』。 2023/11/04