内容説明
うまく話すよりも、大事なことがある。
NHKの長寿番組「おかあさんといっしょ」のエンディング曲「きんらきら ぽん」の作詞を担当、手話を言葉として生きる写真家・齋藤陽道さん。手話を禁じられ、心から言葉が離れていった幼少期。手話に出会い、初めて会話の楽しさを知った高校時代。心の底から他者とつながるために写真を撮り続けた日々。「つながり方」を発見していった過程は、他者との関係性に悩む人を後押ししてくれる。言葉が伝わらないことを身にしみて知っているからこそ見出した、「言葉の共有地」「言葉の解像度」「消感動と宿感動」「存在を聴く」などの視点から、安易なノウハウではない、コミュニケーションの「そもそも」論を学ぶ。
【内容】
はじめに 言葉とことば
1 ことばの共有地
2 心から離れた言葉
3 手話との出会い
4 「見る」と「見えている」
5 まなざしで伝わったもの
6 あなたと私の「共通言語」
7 相手の存在を聴く
8 ことばは深化する
9 言葉の解像度
10 息づく言葉
11 当たり前を見つめ直す
12 一人ひとりが持つ「カタリナ語」
13 「消感動」と「宿感動」
おわりに そして、はじまりに。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Ryuya Matsumoto
6
「言葉・ことば」についてあらためて考える機会になりました。「宿感動」を大切にしたい。あとがきにあった〈「言葉」は泡、「ことば」は海〉が印象的な比喩でした。2025/08/18
宮崎太郎(たろう屋)
4
斎藤さんの言葉が好き。短いエッセイも好きだけどしっかり伝えることばを落とし込んだこの本はよかった。違いを認めることで伝わり方が変わってくる。読み返したい本です。2025/09/10
Ito Kazuyo
2
言葉で表せない「ことば」。聴力がある自分は、言葉に頼っていて、本当に相手のことを受け止められていないかもしれない。言葉以外で表されていることも含めて、真摯に相手と向き合えているか?考えてしまう。2025/08/19
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