内容説明
哲学の三大テーマが、この1冊で理解できる!
哲学の世界では2000年以上もの間、数々の哲学者が膨大な思想や哲学書を生み出してきた。しかし私たちは、それらがあまりに多様かつ難解で、どこから学び始めればいいのか分からない。そこで注目するのが、哲学の基礎をなしている三大テーマ、存在論・認識論・価値論。それらの領域を「はじまり」から紐解けば、驚くほど哲学が「分かる」ようになる。「哲学」という学問の特徴はどこにあるのか。プラトン、デカルト、カント、ヘーゲル、フッサール――哲学者は世界の何に疑問を抱き、
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
三井剛一
14
哲学を学ぶにあたり、哲学史を辿り知識をつけようとしていた自分に、「自分で考える」楽しさを教えてくれた。 時系列に沿ってではなく、存在論、認識論、価値論に分けて辿ることで、より明確に変遷がつかめた。特に存在論の本質存在から事実存在への変遷がおもしろい。 学問の根本や土台となる重要な部分を探求する、終わりの見えない壮大な旅路に興奮する。 合理的な常識、当たり前以外にも道はある。それを教えてくれるのが哲学。非合理的かつ非効率的な道にこそ、おもしろいものがあると思う。2024/02/23
Aby
5
「存在」「認識」「価値」について,哲学の「きほん」を考える……が,それだけでなく,この本のツボが「おわりに」にある.哲学は「当たり前」を問い直す営み,である(p.116).1回目を読み終えたら,もう一度ゆっくりと読み直す.早く読めば良いという訳でなく,ゆっくりと考えることに意味がある.■私のオススメは,思い切って本を閉じてしまうことです.ぱたん,という音が,思考が始まる合図になります(p.115).2024/04/18
keitakenny
3
「当たり前」を問い直す 今の世だからこそ身につけるべき学問であるはず 正に「哲学とは」についてのらはしまりの入門 存在とは、認識とは、価値とは何か 便利すぎる世の中において「考える」という営みを教えてくれる 2024/03/16
のら
3
良書。哲学の3大テーマ(らしい)である存在論、認識論、価値論について、プラトン、アリストテレス、ハイデガー等の知見を基に概観。哲学はこの3大テーマについて語っていることが多いと学べただけでも読んだ意味がありました。(感想あっさり)2024/03/08
らんこ
2
哲学の基礎を気軽な気持ちで学ぶのにちょうどよい本。存在論、認識論、価値論というのがベースにあることが分かった。日頃のコミュニケーションも、何気に存在論的な話をしてるのと、認識論的な話をしていて噛み合ってなくて、モヤモヤした空気になってしまってることがあるように思う。そういう時に、そもそもの大前提としてどういうことを話し合っているのかを合わせるベースとして使えそう。何度も読み返したい。2024/04/13