内容説明
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教――。何が同じで、何が違うのか?
世界を取り巻く様々な「争いの要因」と言われるユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三大一神教。しかし、本当にそうなのか。本書は、3つの宗教における「聖典」「思想」「人物」の基礎知識を選りすぐり、「つながり」の視点でこの上なく分かりやすく解説する。旧約聖書・新約聖書・クルアーン、それぞれの聖典にはどのような共通点があり、その思想にはどんな特徴があるのか。「アブラハム」「イエス・キリスト」を軸に聖典を比較してみると浮かび上がる各宗教の固有性とは。本格的かつ平易な解説で知られる東大教授による、2時間で読める集中講義。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ehirano1
79
「繋がりを知る」ことの意味というか目的についての件が私的には愉しめました。「雑な理解」は対立の土台を生み、「違い」というものを完全に突き放してしまうと壁ができる。つまり、『繋がりがあるからこその違い』を理解できて初めて『本物の対話』と『共存』の土台に立てる。すなわち、これこそが「繋がりを知る」ということ。2026/04/03
コットン
71
キリスト教、ユダヤ教、イスラム教をほぼ同じ土俵で平易に捉えようとする本で共通点が多いのにはびっくりするが、その見方は様々で違いは生じる。また、色々な紛争についての知識人の見方も載せられているが、ヒックの多元主義は興味深い。2026/05/19
ゆきらぱ
26
「2時間で読める教養の入り口」とあり、実際かなりわかりやすく解説されているのだが3週間くらいかかって読みました。少しずつ読んだのですが書かれていることが知らないことばかりで驚きを受けるのも楽しかった。一神教は相互に対立するのか?の第四章が難しかったのですが一番面白かった。2025/06/24
クマシカ
16
クルアーンの中身を少しでも知ることができて興味深かった。聖書を読み慣れていると随分語り口が違うなぁという印象。キリストをどういう人物または神と捉えるかに大きな違いがある。キリストについてはイスラム教の方が比較的肯定的に捉えている。9.11についての考察も興味深かった。文明の衝突という結論はテロが仕掛けた罠に落ちることという視点に頷ける。宗教間対話の難しさは日本に住んでいても感じる。教皇選挙に信者以外も一種の感動を覚えたり、宗教はなんであれ真摯に信仰の道を歩む人に敬意を持つことは誰しも可能だと思う。2026/05/15
takakomama
8
図解もあって、わかりやすいです。同じ聖典を共有していても、読み方が共通する部分と、そうでない部分があります。100%正しい宗教は無いだろうし、それぞれに譲れない部分があっても、信仰を持つからこそ相手の信仰も尊重できると思います。大学の社会人講座で「中東の宗教と歴史」を学んだので、個人的にタイムリーでした。2025/06/22
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