内容説明
雑誌の取材で大分の姫島に向かう空港で浅見光彦は、何度か一緒に仕事をしたカメラマン、浦本智文に会った。彼は射爆場問題に揺れる日出生台に行くという。無事に取材を終えて東京に戻っていた浅見に、姫島滞在時に絡んできた男が殺されたという連絡が入る。事件の捜査は遅々として進まない様子だったが、突然、浦本が「会いたい」と連絡をしてきた――。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
coco夏ko10角
17
浅見光彦シリーズ。雑誌の取材で大分県にある姫島へ、滞在時に絡んできた男が殺害されたと知り…。須藤は頭いいしなんか魅力的なキャラだ。最初の殺人事件の犯人に驚いたけど当然その人ありえるんだよな、実際に殺害したときの状況は本人が語ってるのとは少し違うんだろうけど。2023/10/26
まり
14
図書館本。今回は光彦が警察に疑われたのがいつもの強引さと微妙に違う感じでちょっと違和感。何とかして事件に巻き込まれてる感じがした。事件は、ちょっと複雑でいろんなことが起こっていて、しっかり最後には驚きもあって面白かった。2024/08/05
サルビア
11
プロローグから何か事件が起こりそうな予感を感じさせました。姫島のお祭りがこれから起こる悲劇を予感させるような感じがしたのです。属優貴雄という島では鼻摘み者が殺されたのです。その姫島に取材に来ていた浅見光彦は否応なくじけんに巻き込まれていきます。2023/04/03
Oh!やまびこ
9
久し振りの内田康夫氏作品。孤島ミステリーを探したらヒット。読み出して、これまで読んだ浅見光彦シリーズとチョイ違う感じを持つ。光彦の事件への巻き込まれ方か?浅見家の兄・母の権威不足?マドンナ的女子は居るよな?ん!旅情感を余り感じない!コレだ!小生がいつも楽しんでいたものが不足か!と気付く。ミステリーとしては社会世相が上手く取り込まれているのだが小生の欲求にば物足りず。当シリーズが単なるミステリーに留まらず旅情感を味合わせてくれるシリーズであった事を改めて実感。書を握り、舞台の地に足を運びたくなる何かが不足。2024/09/17
コマンドー者
2
90年代後期の浅見もの長編。姫島を舞台にした旅情ミステリーが展開し、最後のどんでん返しなども含めて楽しめる一作。2024/04/11