内容説明
品川区役所で働く直子は、税金の督促で訪ねた男から、彼女が長野県出身者なのを理由に書類を渡される。一カ月後、その男・岡根は長野県内で遺体で発見された。周囲に怪しい男も出現し、不安に怯えた直子は夫の友人・浅見光彦に相談する。一方、長野で岡根殺人事件を担当するのは「信濃のコロンボ」竹村警部だった。不正支出金と知事選を巡る巨悪に二人が挑む!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
Taka
44
浅見光彦と長野の刑事コロンボこと竹村刑事がコラボして事件を解決。竹村刑事は他のシリーズでもちょいちょい出てるので記憶にはあったが改めてなかなかのキャラ。ちょうど信濃国殺人事件を最近読んでたので、地域や登場人物の一部に関連性があり読む順番としてはまずまずよかった。2019/11/09
しんた
11
オリンピック後、田中康夫知事が落選したころを時代背景とした長野の話。本人?も登場する。著者後半の作品だが、かたくなにシナリオテンプレを守っているのは、ある意味すごい。2020/05/31
Kiyoshi Utsugi
6
内田康夫の「長野殺人事件」を読了しました。 長野県飯田市南信濃で品川区に住む岡根寛憲(おかねひろのり)という男性の死体が発見されたところから事件は始まります。 岡根寛憲は税金を滞納していたため、品川区役所に勤める宇都宮直子(旦那が大学時代に浅見光彦と同級生)と話したことがあり、あるものの保管を託されます。 岡根寛憲が殺されたため、不安になった宇都宮夫妻は浅見光彦に調査を依頼します。 ここに登場する長野県知事は、田中康夫氏をモデルにしたような感じの人でした。 面白かったので、ついつい一気読みとなりました。2019/05/12
まあさ
3
これも実際に起きた出来事に倣った作品でした。行政に関わる不祥事は表面化されるものは氷山の一角であるのではないかと疑ってしまう。「還らざる道」と同じ時期に起きた事件というのも興味深かったです。2017/05/24
如雨露屋
3
浅見さんがなかなか出てこないので信濃のコロンボシリーズかと思っちゃいました。月刊誌『小説宝石』の記者を名乗ったりしていましたが浅見さんは『旅と歴史』や肩書きのない名前だけの名刺以外にもTPOに合わせて各社の名刺を所持し、そのつど使い分けていることを知りました。2014/03/06
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