内容説明
花火見物に東吾と深川にやってきた麻太郎と源太郎は、腹をすかせた幼い姉弟を目にし、たまらず大福餅を買って貰って、すすめる。姉弟は身内から折檻を受けているようで、気にかかって仕方ない。「かわせみ」次世代の子供たちの成長が頼もしく微笑ましい表題作。神田で大喧嘩があり、吉松という10歳の男の子が、20数カ所も撲られて死んだ。喧嘩が原因とは思えない死に方に東吾が下手人捜しに乗り出すが、複雑な人間模様が浮かびあがる「吉松殺し」など全7篇を収録。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
42
子供たちがたくましく成長しているのですね。被害にあう物語と微笑ましい様子を見たような気がします。東吾もすっかり父親が板についてきたようですね。2022/07/20
はるる
10
「初春夢づくし」芝居が下手なのに何で一芝居うとうとか言い出したのか源さんwMVPは長助だなあw 表題作含み子供達の成長が嬉しい。麻太郎と源太郎は既に身分差感じる言葉使いだったけど、東吾と源さんっぽくて微笑ましい。しかしこの子達いくつくらいなんだ?あとそろそろ御一新だとわかってる側からすると、この先大丈夫なのかと気を揉んでしまう。2018/04/19
なおう
9
今回は捕物として読み応えがあるものばかりだった。子供達も随分大きくなったというか、もう立派にものを考える年になっていて、時間の流れが感じられた。麻太郎はいい兄だけど、これから二人はどうなっていくのかなあ。2010/05/19
rokoroko
8
子どもが成長してきて嬉しい2017/03/13
gosuken
8
子どもたちが活躍する「招き猫」が良かった。後、姫路城が登場する「白鷺城の月」も印象に残りました。兵庫県在住なので、おぉ~姫路まで来たかーと嬉しく思いました~2015/03/19