内容説明
るいは玩具店で素朴な犬張子の人形を買って帰るが、「間違って売ってしまった」と職人の文治郎が別のものと取り替えにやってきた。その文治郎が斬り殺され、娘も惨殺される事件が起こる。その裏には、孫の徳太郎を巻き込んだ大店の跡目争いが見え隠れし……。犬張子に込められた孫への情愛が胸を打つ表題作ほか、日本橋の人形市に出かけた東吾が、次々と鍾馗の旗を買う羽目になる「十軒店人形市」など全8篇収録。おなじみ「かわせみ」ファミリーが大活躍する人情捕物帳。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
ALATA
53
日本橋から今川町に向かう十軒店には年に三度の市が立つ。二月末から雛市、次が兜市、そして最後が師走の羽子板市、江戸の風物、賑わいが感じられる一冊、春に向かう季節はこういうのが読みたくなる。おとせの付き添いで人形市に出かけた東吾。仙五郎の初孫に鍾馗の旗を買い求める。そして正吉、長介の孫の長吉、畝源太郎、麻生宗太郎と次々に所望され四苦八苦する姿が面白い★4※推理物では「犬張子の謎」「富貴欄の殺人」が白眉。愛宕権現の曲垣平八郎、講談には興味があります。2026/02/27
kazu@十五夜読書会
10
御宿かわせみシリーズ第21巻。玩具職人の文治郎が斬り殺され、続いて娘も惨殺された。事件の裏には、孫の徳太郎を巻き込んだ大店の跡目争いが…。玩具の犬張子に込められた孫への情愛が胸を打つ表題作ほか、「独楽と羽子板」「柿の木の下」「鯉魚の仇討」など七篇。るいと東吾、同心の畝源三郎など「かわせみ」ファミリーが大活躍する人情捕物帳。
YuiGaDokuSon
8
人情溢れる御宿かわせみシリーズを読むと、なんともいい気分になる。2012/08/24
椿
7
再読。御宿かわせみシリーズ第21作。「愛宕まいり」が心に残ったよ。喜兵衛さんが甲州で、のんびりと過ごせるといいなぁ。2015/03/19
gosuken
7
「十軒店人形市」が印象に残った。東吾が皆の為に鍾馗を購入する姿に和んだ。2014/04/21




