内容説明
高瀬舟で江戸に戻る途上、米屋の主人が変死を遂げた。折しも古河藩から迎えた養子と娘の祝言が決まった矢先の出来事だった。東吾が探っていくうちに、主人の懐に百両もの大金が残されていたことが判明。果たして何のための金だったのか? 東吾の推理が冴えわたる表題作。品川の滝川家を訪れた東吾が、人斬りの知らせに飛びだしていくと、女が武士3人に囲まれている。助け出してみると、東吾と因縁浅からぬ人物で……。驚きの展開をみせる「紅葉散る」など全8篇。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
優希
44
麻太郎の養子縁組により、新たな縁の形が出来たのですね。2023/02/24
真理そら
21
『紅葉散る』で麻太郎は通之進の養子になる。琴江と東吾の関係にもう少し愛があるといいのに、と思う。東吾がるい一筋という設定から外れるのでこういう微妙な隠し子になったんだろうけど、麻太郎が不憫だ。2019/01/14
AN
18
大分前にこのシリーズにはまり、夢中で読んだ。久しぶりに読んだが、推理物だということをすっかり忘れていた。江戸の市井の人々に降りかかる謎を主人公達が推理していくのが大まかな流れ。派手な捕物はほとんどなく、唯一「紅葉散る」でほんの一瞬東、主人公の一人の東吾さんがかっこいい所を見せてくれる。全体を通してしっとりとした雰囲気が流れているのもこのシリーズの特徴かもしれない。2022/09/30
rokoroko
14
麻太郎が養子になった顛末。紅葉散る・・読みたかったから借りてきた。最初読んだ時はあんなふうに宙ぶらりんになると思わなかった・・・2023/01/28
椿
10
再読。御宿かわせみシリーズ第24作。麻太郎くん再登場。あ〜よかったよかった。これからは、近くにいられるね!2015/05/02