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内容説明
楽しい夏休み、6年1組の24人は、箱根の芦ノ湖畔のロッジでにぎやかに合宿。ハイキングコースで、にわか雨におそわれた清太と麻美は、クレヨン王国の落としもの「水色大福」を発見します。大福の親になった2人は、王国の秘密を守りながら、クラスメートの幸子を誘拐した犯人さがしをすることに……。クレヨン王国シリーズ推理小説仕立ての10作め。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
かのこ
46
クレヨン王国の落としもの「水色大福」の水太の親となった清太と麻美。水色のものになんでも変わることができる水太の“ほんもののすがた”を探しつつ、二人はクラスメイトの幸子を誘拐した犯人を追う…。 心配性で優しいお母さんと、少しにぶくて無鉄砲、だけど勇敢で行動力のあるお父さん。小学生二人の一生懸命な子育てがとても微笑ましく、素晴らしい✨ 二人のコンビ好きだなあ。 水太のほんもののすがたをとうとう言い当てるラストは、伏線もきいていて、ぞくっとする。大団円と、少し寂しい喪失感と…シリーズの中でも印象に残る作品。2017/06/23
昼夜
29
クレヨン王国の落とし物「水色大福」を見つけたら親になって育てることになっちゃった。水色大福の水太は水色の生き物なら何にでもなれるけど私は何になれるだろ。こどもの頃なら無邪気に言えたのにこの頃は迷いや焦りで言葉にならない。2010/11/20
アヤ姉
15
ひろげた両手にちょこんとのる水色大福に“水太”と名付けた清太と麻美。水太はクレヨン王国の落とし物で、水色のなにかになるものだという。ひと夏の体験がその後に影響するのはよくあるけど、子どもの「○○らしさ」を探す親になるって、すごい。小6っていう思春期真っ只中の2人。照れもあるけど爽やか。こんな子どもいる?というツッコミは水太の可愛さの前では無意味かも。資質はあったにせよ水太に母性、父性を引き出されちゃったんでしょう。誘拐された友達を助ける推理要素もあり、ドキドキほっこり。水太が何になるかは読んでのお楽しみ☆2015/10/25
翔(かける)
10
クレヨン王国の住人が落とした水色の大福(のような生き物)を拾った清太と麻美。元の持ち主に返そうとしたものの、その謎の生き物のパパとママになってしまったことから、不思議な体験をしていく物語。芦ノ湖周辺の名称がまったくわからなくて土地勘がつかめなかったけど(地図はあったが覚えられず)、水太の子育てをするあたりからハマり、楽しい読書時間となりました。小学校の自然教室楽しそうだなあ。2023/03/31
レモン
10
シリーズ中で一番好きな作品。大人になって再読しても、泣きそうになった。クレヨンが落としてしまった水色大福を6年生の清太と麻美が偶然拾い、大福・水太の両親となり水太の本当の姿を探す物語。それと並行してクラスメイトが誘拐され、犯人の行方を追うというミステリー要素も加わり、小学生当時の私は手に汗握り読んだ。小学6年生でもしっかり母性を目覚めさせ、母親として接する麻美と、子どもらしさが抜け切らない清太の性差が対照的。水太がとても可愛らしいのでそれだけでも読む価値あり。2021/08/29