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内容説明
お日さまが、空から力いっぱい投げつけたなみだのうち、七つぶだけがクレヨン王国にとどきました。そして、まだなみだのあつさもにがさも知らない七つの者たちがこの物語の主人公にえらばれて、うれしいなみだ、悲しいなみだをながしながら、なみだのねうちを知ることになるのです。「クレヨン王国」シリーズ、待望の7作め。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
アヤ姉
13
再読。「なくというのは、いいきもちのものだなあ」そう思えたことあるかな。世界で一番の働き者、お日さまのこぼした「なみだのつぶつぶ」。それを受け取った泣いたことがないものたちのお話7編。カカシ、算数の本、カタツムリ、植木ばち、人形、赤信号、ヤマザクラ。冒険はなく、クレヨンも出てこない。それでも「クレヨン王国だなあ」と胸の奥がじんとする。言葉が通じなくても誰かと関わり、生まれる感情いっぱいのなみだ達。「なみだのねうち」を、自分以外の誰かの想いを感じ考えるって大切なことだ。植木ばちとヤマザクラの話が印象的。2015/10/29
はるき
9
涙をテーマにした短編集。実験的と言うか結構シビアな話もある。子供のころはピンとこなかったが、泣くことで浄化されることって結構ある。涙を流すことを恥だと思わないようにしたい。2015/09/30
昼夜
8
この前、いつ泣いたか思い出せない。小さい頃から泣くなって言われてきたから涙は悪いものって思ってた。2010/04/21
megumi♪
6
人間以外の者達が色んな涙をながす短編集。児童書ながらえぐいところをつくお話もあって、大人でも心に刺さる。歳を重ねると無機物に気持ちが無いのは分かっているけれど、それでも周囲の人達だけでなく、生き物、持ち物も大切にしたいなと思える一冊。2019/10/09
とかげ。
5
じんわりと涙がこぼれるような短編集。子供向けではありますが、「なみだのねうち」に気が付くのはきっと大人になってから。無機物が恋をする話。として友人と話題になったカピタンファイヤー目当てで手にしましたが、すべての話がそれぞれ素敵なものでした。個人的にカタツムリのなみだがお気に入りです。2016/04/09