内容説明
佐伯泰英さんの代表作「居眠り磐音」決定版!
第一巻『陽炎ノ辻』は、豊後関前藩の若き武士3人が、国許へと帰参するシーンから始まります。
その夜、3人が直面した思いもよらなかった運命。
そして、浪々の身となった坂崎磐音は江戸・深川で長屋暮らしを始めます。
平成でもっとも愛されたエンタメ時代小説。
著者自らが再度手を入れ〈決定版〉として蘇りました。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
116
前の出版社の時に気になっていたがシリーズがかなり刊行されていたので手を出さずにいたのですが、映画化されるのと加筆修正を機に手に。1章で引き込まれました。今後どうなるかもやっと予想しながら読了。毎月2巻づつ刊行されるらしく、忙しくなりそう。2019/05/02
ケンイチミズバ
114
面白くて半分ほど過ぎると読み終わるのが惜しくなり少しずつ読んだ。本当に強い人間はどんな作品でも気持ちが優しい。浪人でも恐妻家の殺し屋でも元公安の主婦でも元組員の探偵でも。守るべき人がいるからだ。冒頭の出来事があまりにも衝撃的で藩政改革の夢も頓挫してしまうが、二人の親友の分まで磐音には真っすぐ生き抜いて欲しい。あんまりな宿命を彼は独りで背負い、自分だけ幸せになることはできないと家督と愛する人と藩から離れた。正しいことをしようとするとそれを阻むものがある。それは今も昔も変わらない人間ドラマの構図とも言えるな。2019/05/22
KAZOO
108
決定版ということで、文春文庫から出版され始めました。2002年から3年前までに50数巻を出されていたようですが、細かいミスや勘違いなどを修正されていくようです。わたしは全巻読みましたが再度読んでいこうと思っています。字も大きくて年寄りにはいい感じです。映画化されて5月には公開になるようです。今回は江戸の出て長屋暮らしをはじめてその後に親しくなる人たちとの出会いがあります。2019/02/25
とし
92
決定版 居眠り磐音「陽炎ノ辻」1巻。坂崎磐音・河出慎之輔・小林琴平、備後関前藩の若者達帰藩した日に互いに斬り合い幼馴染み、許嫁、家を失いふたたび江戸に旅立ち、長屋暮らしの浪人暮らし、鰻割きと、用心棒稼業で生計をたてる主人公坂崎磐音テンポが速く面白く読めますよね。「居眠り磐音江戸双紙」の事は白紙にしてもう一度楽しく読み始めま~す。 2020/06/11
ALATA
75
藩の改革を実践しようとする磐音、琴平、慎之輔。希望を胸にかかえ豊後関前に帰る若手三人組に暗雲が立ち込め、武家社会の重苦しい仕来りに時が動き出す。陽炎のようにゆらりと立ち上る直心影流の使い手として様々な困難を乗り越えていく。皆さんお薦めの人気シリーズにとうとう手を出してしまったが面白い。捕物帳と違い、南鐐二朱銀を巡る田沼意次の経済政策が大きくうねるところは読み応えあった★5※おこん、金兵衛、今津屋。江戸廻りの登場人物が壮大な歴史小説の彩を結び始める。2023/11/17
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