文春文庫 湯島ノ罠 居眠り磐音（四十四）決定版

著者名：佐伯泰英【著】

文藝春秋（2021/04発売）

• ISBN：9784167916169

内容説明

闇読売で田沼を刺す！

改築中の尚武館道場に、読売屋の和蔵が訪ねて来た。
聞けば、佐野政言が田沼父子を告発する闇読売をばら撒こうとしているらしい。
行方知れずの佐野の身を心配した磐音は、一計を案じる。

一方、かつての許嫁で、山形の紅花問屋・前田屋に嫁いだ奈緒は、主人が急逝、借財を抱えて窮地に陥っていた。
ある決意を固めた磐音は、旧主福坂実高に目通りを願い出るが……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

44巻目で今回は主人公の剣道場での弟子が拉致されます。前回は女忍者が毒矢で倒れて生き返りましたが、今回も田沼の手のものによるものです。結末はいつもながら安心して読めますが。また松平定信が主人公と交誼を深めていきます。さらに田沼の凋落のカギとなる佐野雅言が行動を起こそうとしています。

2021/01/21

[とし]

決定版 居眠り磐音｢湯島ノ罠｣44巻。だんだんと手段を選ばぬ田沼意次の攻撃が続きますね、霧子さんの次は、辰平さんに攻撃目標に、手段を選ばぬ田沼と磐音の死闘が、奈緒さんの事も気がかりに。

2021/06/09

[fuku3]

2021.12.10読了。磐音シリーズ第44弾。佐野政言が闇読売で田沼親子の悪事を暴露した!磐音は別の闇読売でその内容を打ち消した事で佐野の命を救った!奈緒は旦那の一周忌が終わるまで山形に留まる事に!小梅村の尚武館の増築が進み柿落としとて若手育成の対抗試合をする事に決まった!利次郎の仕官先を探したが土佐藩は✖︎関前藩が○だがこの戦いが終わるまではと断った!辰平が田沼の手先に攫われ行方が知れない!笹塚孫一の協力で北町奉行所の手の者に捕まり女牢にいる事が分かった!磐音の怒りは爆発!内与力の猫田を斬って捨てた!

2021/12/11

[紅葉]

いよいよ手段を選ばなくなってきた宿敵田沼。つい先日には霧子が毒矢にやられ生還したばかり、今度は辰平が攫われてしまいます。敵は磐音が強すぎるので、周りから戦力を削っていく作戦に切り替えた模様。しかし磐音の愛弟子である辰平はそう簡単に攫われるタマでは無いはずなのに…。なかなか緊張感のある回でした。笹塚さんが頑張ってくれました。チーム磐音はナナメ系の方から上様の側近まで幅が広いので、なんとかなりますね。奈緒は江戸に出てくるのかな？手紙のやりとりもできる仲になったので、奈緒も江戸で子供と穏やかに暮らせますように。

2021/05/23

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なかなか話が進まない。辰平も利次郎も立派になった。幸せになって欲しい。

2023/01/28