内容説明
天明三年春。
家族と穏やかに過ごしていた磐音は、関前藩の江戸留守居役兼用人・中居半蔵から呼び出しを受ける。
藩の物産事業は、新造船が就航、長崎から異国の品を買い付けるなど、軌道に乗りつつある、しかし、その利益を横領しようとする不穏な動きがあり、なんと磐音の父で国家老の正睦が疑われている、というのだ。
釈然とせぬままに、探索に手を貸すことになった磐音の前に、思いもかけない人物が現れて……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
97
今回は主人公が江戸にもどって生活を楽しみますが以前いた藩の重職から頼まれごとをします。その藩では長崎の物産事業をあらたに行いますがそれに伴い不正な動きがあり主人公の父親に疑いがかかりそれをうまく解決します。主人公の両親との再会などもあります。2021/01/04
とし
95
決定版・居眠り磐音「春霞ノ乱」40巻。またまた明和9年の関前藩のお家騒動が、またしても磐音の実父豊後関前藩国家老坂崎正睦をも巻き込んだ田沼意次、意知の周到な陰謀が、表面に、結末は次巻に持ち込まれたが、坂崎正睦、照埜夫妻が無事孫空也、睦月に会うことが出来て良かったですね。2021/02/21
優希
42
ゆっくりと時間が過ぎていくように感じました。佃島に向かう巌音さまの心配事に共感してしまいました。2023/04/18
yamatoshiuruhashi
33
大きな犠牲を払って軌道に乗った関前藩の江戸交易。しかし、どこにでも、繁栄と裏腹に不正の種はあるものだ。2020/10/10
紅葉
13
今回は癒し要素よりも、ぐっとスリリングな展開で一気読みでした。実父の坂崎正睦が江戸で拉致される。豊後関前藩の国家老がなぜ江戸で⁉︎と驚き。いつもなら、結構早く居場所も突き止められるのに、今回はなかなか苦戦する磐音たち。居そうなところにいない…まさかこんな場所で、と因縁を感じましたね。良かったのは、そんな藩内のゴタゴタであったとしても、愛しい孫の顔が見れたことでしょうか。空也も睦月もまだ幼くて、可愛い盛りに会うことが叶って本当に良かった。照埜さんを伴ったことは、正睦さん、最高の妻孝行でしたね。次も楽しみ♪2021/04/15
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