内容説明
平成最大の人気シリーズ「居眠り磐音」〈決定版〉。
幼馴染みを失い、許婚の奈緒を残して豊後関前藩を出奔した坂崎磐音。
深い哀しみをかかえながら、しかし生きるためには働かなければならぬ。
直心影流の剣さばきで用心棒稼業に励みます。
そんななか、磐音はかつて関前藩江戸藩邸で共に過ごした、勘定方の上野伊織と再会、
藩を揺るがす疑惑を知ることになります。
亡き友が巻き込まれた騒動の真相とは? 磐音に忍び寄る影の正体は?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ナイスネイチャ
112
磐音第2巻。なんだか大きな暗雲が見え隠れしてきた。谷原章介さんと佐伯さんとの対談付き。2019/05/05
KAZOO
94
決定版の2冊目です。やはり詳細は忘却の彼方で覚えていませんでした。しかしながらいつもテンポがよくてさらっと読んでしまいます。今回はまだ定職がほとんどなく、うなぎ屋のうなぎをさばく仕事で身過ぎ世過ぎという感じです。その中でいくつかの事件がありますがやはり強さが目立ちます。映画化されて松坂桃李さんが主人公を演じるようですが、その中で谷原さんが金貸しの主人を演じるのでこの本では最後に佐伯さんと谷原さんの対談があります。楽しめました。2019/03/30
とし
81
決定版 居眠り磐音「寒雷の坂」2巻。豊後関前藩を出奔した磐音さん、生きるため用心棒稼業に鰻割きの仕事に精を出す、色々な事にお節介もし、持ち前の性格か慌てず騒がずのんびりと過ごすおおらかで良いですね、豊後関前藩の財政を巡る陰謀少しずつ明らかに。 2020/06/21
ALATA
69
「伊織、仇は討った」・・・豊後関前藩で渦巻く暗い影が磐音に襲い掛かる。前作で起こった悲劇を乗り越え、金兵衛長屋で貧乏暮らし。鰻割き、賭矢の用心棒、出会い茶屋の間男探しと糊口を凌ぐ。それでも「借金はない、天気はいい。懐は温かい」まさしく居眠りのごとき立ち振る舞いが清々しい★4※新宿追分、賭場の利権争い、陰で糸引く公方方役人、笹塚孫一。ひとくせありそうな小役人は今後の展開が楽しみ。2024/01/27
ともくん
43
磐音が、同朋の琴平や慎之輔と起こした騒動は、まだ終わっていなかった。 この騒動の背後にあるのは、磐音の旧藩である豊後関前藩。 磐音は、豊後関前藩の罠にハマり、同朋を斬ってしまった。 ここから、磐音と豊後関前藩の戦いが始まる。2022/11/01