内容説明
江戸に炎熱舞い落ちる頃、稼ぎが減って干上がる寸前の浪人・坂崎磐音は、日雇い仕事に精を出す。見世物一座の妹が逐電した一件、その捜索を引き受けたが、思わぬしっぺ返しに遭う。
休む間もなく、千代田城の石垣普請のために熱海の石切場巡見に向かう今津屋吉右衛門一行に随行、友人の品川柳次郎らと警固を務める。普請奉行の動向に疑念を抱き、ひとり調べを進めると、ある陰謀が明らかになってくる。そんな最中、柳次郎が行方不明になってしまう……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
KAZOO
112
決定版シリーズ10作目は、主人公の父親が国元で奮闘してどうにか交易によって財政再建をしようとしていることや、江戸で若い女性芸人のかどわかし事件を解決したりと休む暇もありません。また貧乏侍3人組が依頼により熱海まで私的な警護ということでの活躍が後半をしめています。勧善懲悪の昔の時代劇そのままです。楽しめました。2019/07/14
とし
89
決定版・ 居眠り磐音「朝虹ノ島」10巻。第1章~第5章まで話が途切れることなくついつい一気読に・・・天神髭の研ぎ師鵜飼百助さんこの章から登場したんですね、鰻割きや熱海に出張や、鳥取藩の桜子さんの登場ににおこんのやきもちと磐音さん、大変ですね。2020/08/01
ともくん
33
因幡鳥取藩の、お家騒動に巻き込まれた坂崎磐音。 それと同時に、豆州熱海まで今津屋との同道の仕事も。 勿論、ただの熱海同道になるわけがない。 江戸城、石垣普請の談合騒ぎに巻き込まれてしまう。 坂崎磐音、どう解決するのか。2024/01/10
yamatoshiuruhashi
29
10巻目。あと40巻超らしい。裏長屋に住まう浪人が、両替商の筆頭に対等に扱われ、幕閣の重要人物にも顔が利く。それでいて剣豪。頭の回転は速く、商売のこともよくわかるが権謀術数渦巻く政争や血生臭い殺人など刑事事件の謎解きもお手の物。毎回、舞台を整えるのが大変だっただろうなと思うが、同時に作者も楽しんで書いたのではなかろうか。話はパターン化したので感想も書き尽くした感がする。でも爽快で面白い。本巻は江戸城石垣修理を命ぜられた大名家に金を貸すことになった今津屋と磐音が地位を利用し私腹を肥やす幕臣と対峙する。2019/07/15
かいちゃん
21
樽で山吹を運ぶときにはチャリンチャリンって音はしなかったのかな。 女難の話はまだまだ続きそうな感じでしょうかね。2023/09/10
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