文春文庫 白桐ノ夢 居眠り磐音（二十五）決定版

著者名：佐伯泰英【著】

文藝春秋（2021/04発売）

• ISBN：9784167914417

内容説明

江戸城西の丸へ向かう磐音。
待ち受けるのは!?

尚武館佐々木道場で朝稽古に励む磐音を、元師範の依田鐘四郎が訪ねてくる。
西の丸御近習衆となった鐘四郎から、将軍家の世嗣である徳川家基の言伝を聞いた磐音は、かねてよりの約定を果たすために、すぐに深川へと出かけていく。

御典医の桂川甫周国瑞に伴って城中へ向かうことになった磐音は、ある策を練る。

万事がうまく運んだかのように思えたのだが、西の丸には不穏な影が忍び寄り……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[KAZOO]

やっと全体の半分近くになったのですね。主人公も嫁を貰い道場主になって落ち着いてきています。それで殴られ屋のような職業の浪人を登場させたり、次の将軍とみなされている人物にうなぎをごちそうしたりします。その人物をなきものにしようとする人物との対決なども描かれています。それが今までとは異なりかなり妖怪変化の類のような人物が出てきます。本当にエンタテイメントですね。

2020/03/26

[とし]

決定版 居眠り磐音｢白桐ノ夢｣25巻。田沼意次の陰謀、奸三郎丸雑賀衆の復讐、向田源兵衛と石塚一門と包平を振い死闘を繰り返す大忙しの佐々木（坂崎）磐音。そんな中おこん、おえい、お佐紀、幾代達の和やかな船遊び、おきんさんを加えての宮戸川での昼食、おこんさんの､おはつの弟平次への江戸っ子の啖呵と殺伐とするなか和みますね。 　

2020/10/04

[優希]

穏やかな生活の折、予て約定のものを手配するよう言伝される巌音さま。怪しい気配を感じました。

2023/03/07

[yamatoshiuruhashi]

江戸城の中、家基のそばにまで家基を将軍後継にさせぬために亡き者にしようとする連中が侵透しているとはおそろしい。私が子供の頃の忍者ブームのような忍術と言うより幻術とでもいうべき技も飛び出してきて、このシリーズ、どこへ向かったのだろうか。

2020/02/10

[紅葉]

ここのところ磐音とおこんの婚礼にむけてのエピソードが多く、田沼一派からの刺客には狙われるものの、磐音と品川、竹村が出張って活躍することはなくなっていました。ここ2回ぐらい竹村さんの出番が少ないなと寂しく思っていましたが、この回の為だったのでしょうか。相変わらずダメダメなのだけど…娘の奉公話でギリギリ踏みとどまってくれたと思いたいです。友の思いに支えられて、自分の足で立ち直って欲しいですね。拗ねてても何も変わらないから。今でも長命寺の桜餅はとっても美味しいです。餡も上品なんですよね〜絶品。今度買ってこよう。

2020/10/02