内容説明
「このライトノベルがすごい!2023」(宝島社刊)
単行本・ノベルズ部門第1位!殿堂入り!
シリーズ累計800万部突破!(電子書籍を含む)
2022年春TVアニメ第3期放送決定!
集まれ、本好き! 本が完成! 魔力は大発動!! 苦節2年。
究極の手作り本ができた――のも束の間、
貴族の世界で魔法が飛び交う、急展開へ突入!
近付く冬を前に、風雲急を告げるビブリア・ファンタジー! 書き下ろし番外編×2本収録!
【あらすじ】
青色巫女見習いとして、忙しい毎日を送るマインに朗報が届く。母親が妊娠したのだ。生まれてくる赤ん坊への贈り物として、絵本作りを開始する。一方、神殿内では慣れないことばかりで、自由に動けない。巫女としての教養を身につけさせられたり、新しい側仕えの管理に追われたり……。孤児院長としての仕事も山積みだ。相変わらずの虚弱な体も何のその、本への愛情を武器に全力疾走を続けるマインが、念願の一冊を手にする時、貴族世界への扉が開き、物語は急展開へ突入してゆく!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
すがはら
155
凄い勢いで話が進んでいます。この出し惜しみのなさがまた凄い。今回は、シンデレラのお話に的確なダメ出しを連発してくれた神官長が良かったです。後半でマインの記憶と感情に振り回されながらも、冷静な分析を続けるところも素敵でした。この方がこんなに面白いキャラになるとは!オットーさんが出なくなった分を補って余りある感じです。マインの爆走はまだまだ続きそうで嬉しいです。2016/12/28
こも 零細企業営業
116
再読、アニメ版の最初のシーンはこの巻のエピローグだったか。 マインと同調して過去を見る神官長。 そして、マインの貴族界での最大の理解者となるか、、 マインが後々に2年間も昏睡する原因になる、選民意識の塊のような騎士もこの巻で登場する。 って事で、結構重要な巻だと認識。2019/11/07
雅
111
今回もスゴく面白い。待望の本の完成やバトルに幻の現実世界などなど、ボリューム満載でした。大満足2022/03/03
セウテス
79
【本好きの下克上シリーズ】第5弾。母の妊娠を知り、産まれてくる新しい家族の為に、赤ちゃんの絵本を作る事を決意する。そしてマインが植物紙やインクから製作していた、子供用聖典が完成する。わずか30部程度の印刷物とはいえ、紙の製作から始まりやっと形になったのだ。しかし話は簡単には進まなく、印刷や新しいインクという技術を持って、マインに仇なす勢力の存在も現れる。やはりどんな世界にも、既得権益に固執する奴等はいるもんだ。様々な魔法に驚かされる一方、本作りなど現実の段階を1つ1つ上る事に、このシリーズの魅力を感じる。2022/09/27
めぐ
79
懐かしい印刷方法が登場して楽しく読んだ。さすがにガリ版は技術不足で難しい。お手製コンパスの場面で無駄になる知識は無いのだなと思った。ギルはルッツの良い相棒に成長し、デリアやロジーナとも話し合ったり相手の喜ぶことを考えることで理解が深まった。この点はマインの長所だ。後半の騎士団事件と、夢に同調した神官長の反応、目覚めたマインが「神官長にはしてくれる人がいないでしょ?」と言う場面は私の心に重くしこりが残った。身分差別や、家族に望まれていない存在として生きる困難など、本人の努力とは無関係だ。強い気持ちが必要だな2021/02/24