暈と極冠

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暈と極冠

  • 著者名:埴谷雄高
  • 価格 ¥1,980(本体¥1,800)
  • 未來社(2015/06発売)
  • ポイント 18pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784624918231

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内容説明

いまだ出現しないものをすでに見てしまっていなければならないというのが、私が文学に無理強いに負わせている凝視力であるが、ここに収めた文章のなかでそのような架空凝視の機能について充分言い足りているとは思われない。そのような主題が一本の芯となって連なっていない感じがしても、架空凝視の機能の展開は小説の方に譲って、ここではただ幾つかの文章のそこかしこにその文学的志向が隠見しているだけでよしとしなければならない。私のこれまで書いたエッセイ、評論、回想、随想などのすべてをここに集める……。(評論集「あとがき」より)

目次


『野火』と『武蔵野夫人』
小林秀雄と私達
ナスターシヤ・フィリッポヴナ
箴言
『想像力についての断片』の英訳について
大運河の原型
ふたりの宇宙馬鹿
青年病

Ⅱ 欧州紀行
見知らぬ空港で
キルケゴールの墓
身分制の壁
ハイデルベルクの花火
スイスでの遺失物
ヨーロッパの記念碑
三組の花嫁
米の味


漠とした世界
材木倒し
二つの目まい
目まい
武田山荘のエクトプラズマ
無停止型お喋り症
喋りづめの一年
記憶と「ボケ」
三度目の裸か
寒さ恐怖症


深い井戸の底から
「近代文学」と河出書房
「近代文学」の複刻
「近代文学」について訂正二つ
「海燕」のこと
「海燕」のこと、附記
探偵映画のこと
裸体の時代

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