鐘と遊星

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鐘と遊星

  • 著者名:埴谷雄高
  • 価格 ¥1,320(本体¥1,200)
  • 未來社(2015/06発売)
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  • ISBN:9784624918125

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内容説明

いまだ出現しないものをすでに見てしまっていなければならないというのが、私が文学に無理強いに負わせている凝視力であるが、ここに収めた文章のなかでそのような架空凝視の機能について充分言い足りているとは思われない。そのような主題が一本の芯となって連なっていない感じがしても、架空凝視の機能の展開は小説の方に譲って、ここではただ幾つかの文章のそこかしこにその文学的志向が隠見しているだけでよしとしなければならない。私のこれまで書いたエッセイ、評論、回想、随想などのすべてをここに集める……。(評論集「あとがき」より)

目次

序詞
事実と真実についての断片


革命の変質について
宗教と政治と文学と
裁かれる「革命」
日記から


戦後文学の党派性
戦後文学の党派性、補足
椎名麟三君を悼む
「夜の会」の頃
はじめの頃の椎名麟三
椎名麟三の昇華
強力な原子核
花田清輝との同時代性


想像力について
水平志向の成熟
川西政明『不果志の運命』序
秋山駿『地下室の手記』跋
金子ふみ子『何が私をかうさせたか』跋


石川三四郎の僅かな想い出
伊藤さんの予言
強い芯を備えた隠者
大岡越前探偵と私
中村光夫と戦後派
結核と私達
中村真一郎のこと
感覚人、島尾敏雄
安保闘争と近代文学賞
抵抗のなかの自立
全身小説家、井上光晴
木星人、北杜夫頌
推理小説と探偵小説
遠い記憶から
お喋り族兼推理族
ブレークの箴言
『偉大なる憤怒の書』の訳本
エルンストの《物霊》
プーシキンの銅像
ロバート・フランクの写真集に
記念すべき小説と絵画の婚姻

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