- ホーム
- > 電子書籍
- > コミック(少年/青年)
内容説明
伴善男に頼まれ、椿の精に惑わされているというある貴族の元を訪れることになった道真。そこで出会ったのは――!? 平安の都で起こる怪事件を、菅原道真&在原業平の最強バディが解き明かす! 平安クライム・サスペンス、決断の第11巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
57
五巻で瀕死の状態だった伴善男を助けた道真のもとに本人が訪ねてくる。もちろん魂鎮めの祭の時の事は父親には内緒で頼んできたのは椿の精に惑わされている貴族のことだった。 その貴族とは先の帝の皇子にして臣籍に下りた源能有。十巻にて初めて対面した基経とは、道真はそうと知らず、基経は 「通り過ぎるだけなら何の罪でもない」 とスルーするが、通り過ぎるだけの仲にならないのは史実が証明する所。登場時から道真にどう生きるのか選ぶようやんわりと説いてきた業平が本編ではっきり二つの道を指し示す。さて、いつ道真は決心するのか。2019/07/11
佳音
50
うう。基経が怖い。2019/09/22
maekoo
42
自己の意思とは別に伴大納言に政治の世界に引き込まれて行く道真を描く巻! 後々関りの深い源能有との出会いや業平の道真に対する「力に押し流されない生き方」の助言は後の道真の方向を指し示す深い示唆に富んでいます! 悪役代表の紀豊城は相変わらずの偏執的極悪人だが伴中庸と共にこれからどう表題に絡んでくるのか? この時代の文は代筆も多かったであろう事を想わせる赤面症白梅エピソードや、緊張感あふれる高子と基経の高度な言葉のやり取り等色々楽しめる巻です! 番外編は今昔物語を含む古くからある話を脚色した下ネタ全開の爆笑話!2023/05/13
はつばあば
41
大納言紹介?の文徳帝のお子源能有氏、さすが大物と言うかおおらかでいらっしゃる。若いうちは目先の事しか目に入らぬ。20年後、30年後・・。出る杭は打たれるというが、あっちにもこっちにもと引っ張りだこの道真。これは「反藤原氏の大伴氏や業平がちょっとでも道真の助けにとの援軍」と思うのは浅はかか。女の「虫の居所が悪いのは月の障りか・・」きょうびの男もそんな感覚しか女性に持たない。進歩ないなぁ。さて道真、とんでもない濡れ衣を着せられた。誰の悪だくみ??どっちだ!いやいや基経も伴も怒らせてはいない。どこのザコだ!。2021/03/22
Nyah
37
大納言伴善男の依頼で、椿の精に惑わされているというある貴族の元を訪問すると、それは先帝の子で現帝異母兄源能有。椿の精とは‥、能有に言われた20年後にどう出るかを考える道真。白梅が鬼女と間違われる話、道真が強盗殺人の容疑をかけられて‥。2024/01/03