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内容説明
「頼む業平、多美子を攫ってくれ! でなければ、あの子が殺される」高子の依頼で入内が決まった多美子姫に起こる異変を調べることになった道真。一方、業平も常行から多美子の警護を頼まれ……!? 多美子姫に迫る不穏な影の正体とは……。道真&業平の平安クライム・サスペンス、鬼が嗤う第7巻。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
79
妹を政治の駒としか考えていない基経と、異母妹ながら自分が道具として使われているとは考えていない多美子を守ろうとする常行。応天門の変に登場する人物で今回クローズアップされるのは今までにも登場していた骸骨のような面相の紀豊城。紀家から疎まれて面倒を見てくれている大納言・伴善男の役に立とうという気持ちはあるようだがどうもカラ回りして迷惑をかける事しかやっていない。むしろ派手な動きをする豊城の裏で、本当の悪が多美子を害さんと窺っている。後の応天門の変においてもこのように伴家が藤原家にはめられるのでは?との推測も。2017/06/10
☆よいこ
62
応天の門⑦▽[藤原多美子、入内の事]幼い帝と似合の年頃の多美子は、醜い争いを知らない箱入りの姫君。しかし多美子の入内を快く思わない藤原良房(よしふさ)と藤原基経(もとつね)は多美子の暗殺を謀る。妹の命を守りたい藤原常行(ときつら)は、在原業平に助けを求める。一方、妹分の多美子を心配した貴子からも、菅原道真へ相談がいく。呪いや謀略から多美子を守ることはできるのだろうか▽女官の名前はやはり謎。長谷雄が少し成長して漢気みせてるのがいい、頑張れ。BWで読了したが連続7巻読むと目が死ぬ2024/07/28
maekoo
51
入内についての準備やしきたり、忌むこと等が色々と理解出来る巻。 女房の役割や、その女房達が様々な思惑で主人に付いて働いている事も見て取れこの時代の物語や扱った論文等で獲得得ない視覚的享受が出来うれしいですね! 無事入内し内裏で帝と過ごす多美子が、礼を兼ねて高子にしたためた文(ふみ)の内容に反応する姿は高子の複雑で複合的な心理を巧く描写していて圧巻です! それにしても豊城氏はイイキャラですねぇ! 実写版でもアニメ版でも製作されたら人気出そうな悪役だなぁ! 長谷雄と共に紀家の動向も今後注視して行きたいですね!2023/01/07
Nyah
43
帝へ入内が決まった多美子姫に起こる怪異。多美子を妹のように可愛がる高子姫の依頼でを調べることになった道真。一方、業平も多美子の兄常行から多美子の警護を頼まれる。果たして多美子姫は無事に入内できるのか。/先に世継ぎの男子を産ませるために、藤原一族の争いがえげつない。2024/01/01
kagetrasama-aoi(葵・橘)
40
「応天の門」第七巻。表紙絵が素敵!清和天皇の後宮を彩った二人ですね。高子は有名だけど、多美子はあまり知らないです…ということで、興味深く読みました。多美子女御、なんて可愛らしい、清和天皇と凄くお似合いですよね。二人幸せになるといいなぁ…と思うけど…。この時代は想像の余地が沢山あるので、楽しみです。2023/02/14