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内容説明
誰もが知っている歴史上の人物、菅原道真と在原業平が京の都で起こる怪事件を華麗に解決!! 第3巻では、道真の兄の死の真相が明らかに――!? そして可愛い新キャラクターも登場し、道真と業平の運命はさらに動き出します!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またおやぢ
128
「口先だけでは人は動かん。村全員の命を預かるならまず自分が覚悟を見せねばならん。」とは実にいい言葉だね。天才である菅原道真も、その知識を使って知恵に昇華させないと宝の持ち腐れと言うことか。平安時代と言えば藤原氏にとどめを刺すが、あまりにも暗躍し過ぎなのではないかい良房さんよ！業平の女癖に苦笑しつつも嫉妬もしてしまう、そんなシリーズ第３巻。
星落秋風五丈原
124
宮中の出来事には元ネタがある。今昔物語集に収められている「上人 淫鬼と化す」教訓話としてまとめられているが実在の人物、しかも天皇の母たる女性が登場するのは極めて異例。彼女は当代ナンバーワンの藤原家出身でありこのような話を残す事すらはばかられる。なら実際に何かあったのでは。『染殿の后、鬼に乱心せらるるの事』という3つのエピソードは、作者が導き出した答えだ。道真の兄の死に関わる一件でも垣間見られた、藤原氏の傲慢さ、徹底した苛烈さを強く印象づける効果もあげている。更に良房と彼の養子の基経の違いを際立たせている。2015/04/10
ちくわ
111
PrimeReadingにて本巻まで読了。①無料で ②推理が楽しめ ③日本史（平安時代の貴族社会）が学べる『一粒で三度美味しい』グリコ的作品であった。現時点で単行本が18巻まで発売され、加えて宝塚で舞台化も…スゲェじゃねーか！ あまり漫画には触れてこなかったが、久々に読んで思うには『漫画もアリだな』。世間には文学＝高尚＆漫画＝低俗なるバイアスが存在している気もするが、素直に面白いか？興味を持てたか？で評価する方が健全だよね。 ふと作家さんや漫画家さんへの感謝の気持ちが湧いてきた。本当に有難いと感じる。2024/01/16
チョビ☆
85
ずっと気になっていましたがやっと1〜3巻一気読み☆この時代は好きなのでマンガでも色々読んで来ましたが、これは面白い！！兄上は本当にいい子(泣)これは聡い道真には辛い真実、しかし話しはまだまだこれからですね。早く続きが見たいです〜(￣Д￣)ﾉ！！2015/07/31
辺辺
72
ますます面白くなってきた。道真の兄の死の真相が遂に！脇に感情輸入しやすい体質の所為で弱った。今の物差しかつ一個人論だが、どれだけお偉い立場であろうが、権力、財力を持っていようが、学問に優れていようが、いくらお家のためとはいえ、自分の子を守る処か、道具として扱い、しかも生贄として差し出すなんて、「父親失格」である。道真の兄が不憫で不憫でならない。(涙)・・・前半の藤原家のドロドロ加減が恐ろしい。それがあってからか、後半での道真の成長がほんとに喜ばしい。・・・それにしても、業平のダメンズぶりがおかしくて、笑。2015/12/23
