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内容説明
道真&業平の最強バディがおくる平安クライム・サスペンス、混迷の第4巻! 風のない夜に大路を異形の怪の集団が通り、その姿を見たものは魂が取られる――その噂を聞きつけた業平は、その噂の真相を追うことに……。そして、道真もまた月夜にひとりの不思議な男と出逢いともに鬼の夜行を目撃するが――!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
またおやぢ
92
百鬼夜行が夜な夜な現れる京の街。現実主義者である道真の推理が冴え渡る!藤原氏があまりにもせよブラックに描かれているのは気になる(なんだかんだで、この時代や今に繋がる文化は彼等の存在有ってこそ)が、まあ道真と業平の敵役はオドロオドロしい方がいいのは間違いない…のだが、基経は行き過ぎちゃいますか?なシリーズ第4巻。絵が益々艶めいてきた一冊。
辺辺
74
この巻も相変わらずの面白さ。平安時代に物の怪の仕業ではなく、人間の仕業だと立証する道真の謎解きがどれもお見事。全編に渡って、裏で糸を引いてる藤原家のドロドロさが暗に恐ろしい。次は大内裏でやる魂鎮めの祭りがどんなことを引き起こすのでしょうか?怖いけど、楽しみだ。2016/11/10
momogaga
74
レンタル本。大納言伴善男 が登場。これからの権力闘争が見ものです。結末が分かっていても読みながら合いの手を入れてしまいます。2016/03/30
佳音
57
おもしろかった。基経さまのきな臭さがさらに倍増中。業平より道真にウエイトを置き始めたかと思わせる展開だ。2015/10/13
だまし売りNo
50
菅原道真が在原業平の宴に嫌々参加させられる。宴会に興味ないという点が道真らしさを出している。反藤原北家の集まりという点で政治的には注目したくなるが、単なる雑談の宴会に過ぎなかった。平安時代末期の鹿ヶ谷の陰謀で「瓶子」が倒れたのを見て「平氏が倒れた」と大喜びした内輪の盛り上がりに重なる。2023/11/23