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内容説明
源融の宴に呼ばれた道真は、庭園で藤原基経と遭遇する。そこで基経の口から、兄・吉祥丸の名を聞いてしまうが……!? 兄・吉祥丸と基経の繋がりとは、そして、業平が持ち込んだ事件をきっかけに、道真の前にまたひとつの「出逢い」が訪れる――最強バディが紡ぐ、平安クライム・サスペンス、出逢いが紡ぐ第10巻!!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
75
今まですれ違い続けてきた道真と基経が遂に出会う。とはいっても基経の認識は「吉祥丸の弟」とだけ。基経に歌を教えた翌日に吉祥丸は三巻で書かれた事件により命を落とす。その後良房に「藤原をやる」と言われた基経は、以来私心を殺す。出会ったのはたったの一日なのに吉祥丸に教わった歌をずっと覚えていた基経。「このような所(宮中)に来るな」と呟く父を「才を役立てるには力が必要なのでしょう」と冷たく見つめる道真は、明らかに一巻の時の彼ではない。新章ではいよいよ門の中に入っていくのか。2018/12/09
☆よいこ
62
応天の門⑩藤原基経と道真が初対面▽[藤原基経、道真と会遇する事]幼い基経もなかなか[都に馬頭鬼のあらわるる事]ウイグル人[菅原道真、米算用をする事]馬頭鬼騒ぎで小屋を焼いてので埋め合わせに帳簿作成を手伝う。姐さんかっこいいね[番外編]宣来子が昭姫の店に凸、異国風の化粧をする「娘が不良に」w[太宰府天満宮紀行]神幸式大祭レポ。お土産レポ[用語集]国名などを説明▽キャラ相関図あり。11巻から新章だそうです。BW読みホここまで。続刊は出会ったら読もう2024/08/01
maekoo
55
冒頭、基経の過去と道真の兄との意外な関係が知れ作品に深みが増します! 正規論文は興味深いものもある本郷氏のコラムも表現は軽いですがこの頃の養子の姿を紹介しており入門者は参考になると思います。 ついに鬼の正体も判明し道真が西洋と東洋の接点たる太古から戦乱に翻弄されたウルグイ出身の「鬼」の誇りと哀切な想いを知り、残した言葉「鞘とは家だ」の深い意味を読者も噛みしめます! 若きヒューマニスト道真と現実を知りつつ的確な対応をする業平の対比が◎ 最後はついに道真に逢いに伴大納言登場! 巻末の大宰府紀行は臨場感抜群!2023/04/18
はつばあば
39
藤原と関わってはいけないと言われながら基経に出会った道真は兄の死の真相を知る。異人さんも可哀想なんだけれどあの忠臣ってそこまで基経に服従しているのは何故なんだろう。才は力が無ければ発揮できないが・・天からの力も欲しいところだが、悪縁という厄介なモノもある。2021/03/21
Nyah
38
源融の豪奢な庭園が完成し、披露の宴席に呼び出された道真は、その場で藤原基経と会う。 彼が発した兄吉祥丸の名に動揺する。藤原に近づくなと亡き兄、父から言い渡されているのに‥。更に馬の面をつけて暴行していた男を捕まえるとそれは唐の言葉、渤海の言葉も通じない。どうやら20年位前に滅したウイグル回鶻の出らしい。‥道真が何とか聞き出そうと躍起になって‥。藤原はやはり冷酷だ。2024/01/03