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内容説明
「私は船に乗って唐に行きたい。」唐に憧れ勉学に励む道真。そんな彼の前に現れた人物とは……? 道真&業平の平安サスペンス、思い惑う第6巻!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
星落秋風五丈原
77
前巻から続くエピソードの回収回。道真は家柄だけで特定の貴族が重んじられる日本を厭い、出自ではなく科挙で実力が判断される唐を理想の国家と見ていたが、寧の言葉から唐もまた腐敗の一途を辿っていることを知る。「政にも出世にも興味はない」という気持ちに変わりはないものの、周囲が心配する通り、彼の才を政や出世に利用しようとする輩が今後登場する事は容易く予想できる。父・是善は、前巻で半ば諦めたような台詞を口にしており、道真の性格を知った上で彼の守護者たり得るのは業平しかいない。今後どこまで彼が守れるのか。2016/11/09
☆よいこ
63
応天の門⑥菅原道真は唐の科挙に憧れている。唐から来た美人に話を聞きたいと目を輝かせる道真のピュアなこと▽[長谷雄、唐美人に惑わさるる事]密航者の唐人を京から逃がすために道真がたてた計画は、業平を助平親父にすることw[島田忠臣、菅家廊下につとむる事]宣来子の父、忠臣の過去話。道真の才能に嫉妬しつつも守りたいと願う親心か[源融、庭に古桜を欲する事]平安時代の貴族って基本ロマンチストで人の話を聞かないイメージあるよね▽解説コラムが面白くて勉強になります。2024/07/28
佳音
59
待ち合わせの間に読んじゃった! 最後がきになる!めちゃめちゃ気になるのに来年の夏が次巻とは!2016/11/11
またおやぢ
57
相変わらず艶のある線が素敵なシリーズ第6巻。様々なモノを大陸から取り入れていた往時の日本であるが、科挙と宦官の制度を導入しなかったのは何ゆえに?と疑問を覚えつつも、まだ見ぬ世界への憧れと、飽くなき探究心こそが人を成長させるのだとしみじみ思った一冊。2016/12/10
maekoo
50
前段の唐絡みエピソードの続きは、此の頃の唐の官僚や権力者の腐敗と制度が判りつつ長谷雄殿御愁傷様な結末。 学びの場である菅家塾での塾生の様相は古来からどこの組織でもある人間模様を描いていて昔も今も人の性は同じだなぁと感慨! しかしこの漫画はこの時代の様々な日用品や道具をキチンと描いていて視覚的に確認出来て良いですね! 更に話間に所々入る一枚物のイラストが各話のイメージを膨らませてくれます! 源融の別業(別荘)エピソードは将来後の平等院に発展する庭へのこだわりや、桜の手入れの難しさも描かれていて面白いですね!2023/01/02