小学館文庫<br> 付添い屋・六平太 鵺の巻 逢引き娘

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小学館文庫
付添い屋・六平太 鵺の巻 逢引き娘

  • 著者名:金子成人【著】
  • 価格 ¥682(本体¥620)
  • 小学館(2019/05発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094066302

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内容説明

不意を衝く殺人刀に付添い屋、危機一髪!

第一話 負の刻印 
六平太は、行きつけの飯屋・吾作で、包丁鍛冶の政三と知り合った。吾作の主・菊次によれば、政三は三年前から雑司ヶ谷の鍛冶屋で働いているというが、詳しい身元は分からない。その政三に、殺意を向ける青年が現れた。六平太は音羽の顔役・甚五郎に呼び出され……。

第二話 夜盗斬り
ある夜、箱崎町で逃走中の盗賊一味と出くわし、一人を斬り伏せた六平太。襲われた鰹節問屋を調べた同心・新九郎によれば、数年前から関八州取締出役が行方を追っている、行田の蓮兵衛の手口と似ているらしい。数日後、謎の刺客に襲われた六平太は?

第三話 裏の顔
六平太は、根津に住む高名な絵師・仙谷透水に付添いを頼まれた。破門した男・相馬林太郎につけ狙われていたのだ。どうやら破門には、女弟子の川路露風が関わっていると見え――。そして透水には絵師のほかに、なんと、もうひとつの意外な顔があった!?

第四話 逢引き娘
日本橋に建つ箔屋の娘・お糸の付添いを請けた六平太は、千住へ足を向けた。お糸を幼馴染の幸七に会わせるためだった。翌朝早く、逃げ出そうとするふたりを止めた六平太が事情を聞くと、幸七が江戸払いになり、夫婦になれなくなったとお糸が訴え……。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

69
天保四年(1833)。浅草元鳥越の市兵衛店に住まいして、立見流兵法の遣いてで、浪人・秋月六平太が、口入れ屋「もみじ庵」からの紹介で裕福な商家の子女の芝居見物などの付添い屋を生業とする人情物語。六平太の義妹・佐和は、火消しの音吉との間に授かった勝太郎も、音吉の先妻の子である姉の"おきみちゃん"と一緒に外へ出て行くまでに大きくなりました。六平太の隠し子、穏蔵が香具師の毘沙門の親方の所で真面目に人のために働くのを聞いて喜びが湧いてきます。盗賊を捕縛しょうとして死なせてから、度々正体不明の賊に命を狙われます。→2022/09/02

真理そら

56
六平太がたびたび襲われるのはたぶんあの人のせいだと読者はみんな気付いているのに、六平太自身は全く気が付かないのがなんとなくツッコミを入れながら観るテレビドラマっぽくて良い。2022/08/17

むつこ

24
息子の穏蔵が甚五郎親分の下で働くようになってひと月、卯平という友達ができた。しかし、その卯平は父親の仇を討つために江戸にやってきたという。どの登場人物もキャラがたっているので安心して読めるけど、主人公の生活が落ち着いていてドキドキした展開にならない。何も考えずに読めるシリーズ12作目。2021/12/18

はにこ

21
今回は父の仇をとろうとした息子の話、たまたま出くわした夜盗を懲らしめた話、裏の顔を持った絵師の話、叶わぬ恋をする娘の話でした。借金が無くなった六平太はさらに気楽な日々になったけど、誰かに命を狙われる。黒幕が誰なのか気になる。怪しいのはあの人だけど、一体何者なんだろう。2021/01/23

ときわ

6
一年も前にこれが出ていたのね。気がつかなかった。12巻にもなるとちょっとだらだら続きすぎた感じもある。微妙な緊張感がある穏蔵と六平太。まだお互い思っていることを伝えることができない。時間がたって徐々に普通に話ができるようになると良いと思う。おりきと六平太も本気で話し合って、今の生活に落ち着いたんだし。今回、ある事件で読者にはこの人怪しいよと感じさせながら、結局結論まで行かずに終わらせた。え~っ、そこまで引っ張りますか?2020/04/13

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