内容説明
正義の剣と溢れる人情、王道時代劇最新作!
色っぽいなぁ! 江戸の人情の機微と六平太の色気。酔いしれます。
――女優・市毛良枝
●第一話 深川うらみ節
天保四年秋、材木商の娘らが徒党を組む「いかず連」に付添うことになった六平太。その会食の席に酔った若侍が乗り込み、狼藉を働く。残された脇差から侍は旗本の次男・永井丹二郎と知れた。意趣返しを警戒した六平太は丹二郎に接触する。
●第二話 付添い料・四十八文
『市兵衛店』に付添い仲間の平尾伝八夫妻が越してきた。さらに妹の佐和とその子らが六平太宅に居候することに。そんなある日、桶川への付添いの依頼が舞い込む。依頼主は奉公人で全財産はわずか四十八文。成り行きで引き受けるが……。
●第三話 噛みつき娘
相良道場での稽古後、穏蔵の養父・豊松が死亡したとの知らせが入る。養家を継ぐのか、江戸に残るのか、穏蔵の将来を皆が心配する中、自分が実の父であることを隠しながら、六平太は厳しい言葉を突き付ける。
●第四話 闇討ち
六平太の剣の腕を買い、丹二郎は自身の道場に招こうと躍起になっている。そんな頃、平尾伝八が剣術稽古を始めたことを知った六平太は、祝儀として付添い仕事を譲ることに。しかしその翌日、伝八が何者かに斬られているのが見つかった。
(底本 2021年12月発行作品)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
65
江戸は浅草元鳥越の市兵衛店に住まいして、立見流兵法の遣いてで、信濃国十河(そごう)藩加藤家を出て浪人となった秋月六平太が、口入れ屋「もみじ庵」からの紹介で裕福な商家の子女の芝居見物などの付添い屋を生業とする人情物語です。浅草十番組「ち」組の纏持ちの音吉が、浅草十番組の火消しとお茶の水の常火消との喧嘩騒ぎの仲裁役の一人となったことで。音吉は、妻の佐和にとばっちりがくるのを心配して、佐和と子供二人を六平太の所に避難させた。2023/04/18
むつこ
27
曲がったことが大嫌いなわりに、自分自身は宙ぶらりんというか傍で見るともったいない生活を送る主人公・六平太のシリーズ15作目。今回は穏蔵の養父・豊松が急死してしまう。穏蔵、いい子だなぁ~。2022/06/13
ときわ
7
いろいろ困ったことが起き、殺伐とした雰囲気にもなったが、最後にはうまくまとまるという人情劇。でも今回の六平太はちょっとずるくない?そもそもの問題のもとは六平太でしょう。それと旗本の次男。次男の自分勝手な考えのため起きたことなのに、最後の方では良い人になって。お前のせいでしょと言ってやりたい。何も全部明らかにすればいいとは思わないが。迷惑をかけてしまったと心の中で詫びてる六平太に、何も知らない平尾夫妻は感謝してる。妹の佐和が本当のことを知ったら、きっと「兄上!」と怒るだろうな。2022/01/26
藤井努
3
大きな物語の流れに、優しい人情が絡む素敵な物語です。2022/01/19
Masayoshi Arakawa
0
20220223 図 読了。確定申告終わったら気が抜けた‼️2022/02/23
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