内容説明
女子供を狙う“あこぎ”は、赦せなくてね。
●第一話 幽霊息子
ある夜、刃物を手にした何者かに襲われた六平太。知らず知らずのうちに恨みを買ったかと思案するも、心当たりが見つからない。そんな折、音羽の顔役・甚五郎から、一人息子の穏蔵に婿養子の口がかかったと告げられる。
●第二話 願掛け女
六平太に湯屋での見張りの仕事が舞い込むも、居眠りをし、盗っ人に入られてしまう。一方で、「市兵衛店」の弥左衛門の家に通う女中・お竹から、殺された弟の敵打ち成就の為、願掛けの付添いをしてほしいと依頼される。
●第三話 押し込み
六月の晦日、六平太は妹の佐和と亭主の音吉たちに連れられ、橋場にある明神社に参拝に訪れていた。賑わう境界を歩いていると、背後から女の悲鳴と男の怒鳴りが聞こえ、振り返ると見覚えのある女が包丁を持って立っていた。
●第四話 疫病神
六平太が足繁く通う料理屋「吾作」の料理人・菊次と、お運びのお国が所帯を持つことになった。六平太とおりきで二人の家移りを手伝っていると、佐和と伜の勝太郎が人質に取られたと知らせが届く。色めきたつ六平太は一人覚悟を決め、助けに向かう!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
63
江戸は浅草元鳥越の長屋「市兵衛店」に住まいして、立見流兵法の遣いてで、謂れのない罪をこうむって十五年前に信濃国十河藩加藤家を追い出されて浪人となった秋月六平太が、口入れ屋「もみじ庵」からの紹介で裕福な商家の子女の芝居見物などの付添い屋を生業とする人情物語です。→2022/12/06
真理そら
56
六平太がたびたび襲われるのはなぜかという問題に決着がついた。穏蔵の養子話に関連しておりきさんの平手打ち、おりきさんの気持ちが穏蔵に伝わって良かった。2022/08/27
はにこ
29
とうとう弥左衛門の正体が!しかも女中のお竹も!そして誘拐にあったお佐和と勝太郎。迫力満点だった。お登世の「いかず連」、気が強すぎていかず連じゃなくて「いけず連」なんじゃないかと思う。六平太もドン引きだよ。穏蔵はまっすぐで良い子だねぇ。将来が楽しみ!2021/02/05
むつこ
26
シリーズ13作目。今回は妹の佐和や恋人(内縁の妻)のおりきの芯の強さを感じさせたシーンが多くうれしかった。が、逆に「トホホ・・・」の六平太のドジっぷりも堪能、湯屋での見張り番をすると失敗してしまいます。それにしても、怪しいと前作から感じていた弥左衛門がやっぱりの展開だった。2021/12/20
ときわ
6
一時中だるみ感があったりしたが、最近また面白くなってきた。妹の佐和が結婚して、おりきとの仲も別居婚がうまくいっていて、生活がふらふらしなくなっているのが良い。地に足がついてきたというのかな。読む方も事件を面白く追いかけることができる。穏蔵との距離がうまく取れずにお互い緊張感があるが、今回のことで一歩近寄れたような気がする。引っ張ってきた盗賊騒ぎが一段落して、このあたりでシリーズを終わらせてもいい感じだがどうするんだろう。2020/08/05
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