小学館文庫<br> 付添い屋・六平太 天狗の巻 おりき

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小学館文庫
付添い屋・六平太 天狗の巻 おりき

  • 著者名:金子成人【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 小学館(2017/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094064025

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内容説明

「私の懐刀にしたい奴!」――近藤正臣さん

第一夜 冬の花
六平太と七年以上もなじんだ髪結いのおりきが音羽から姿を消して一年。かつておりきが可愛がっていた女郎の命日に、墓前には花が供えられていた。花を供えたのは、旅の男だったという。
第二話 隣人
浅草の海苔問屋「内丸屋」の主人高兵衛は、所有している阿部川町の長屋から店子を追い出そうとしていた。長屋の住人から報復を恐れた高兵衛は、六平太に身辺警護を依頼する。立ち退きを急ぐ高兵衛にとって、煙たい侍が長屋にはいた。
第三話 雪月夜
付添い屋とは名ばかり、なんでも屋として流される六平太の行く末を案じる人間は少なくない。行きつけの音羽の料理屋「吾作」では、料理人の菊次と、看板娘八重の仲がぎくしゃくしていた。六平太は、おりきが神奈川宿で旅籠の女中をしていることを知る。
第四話 おりき
伝助店の住人、下馬売りの太助の母親おていが失踪し、二日後箱崎の川岸で死骸が見つかった。おていは一年ほど前から他人の家に入り込んだり、店で物を盗んで居直ったりするようになり、その行状に太助は手を焼いていたという。一方で、六平太はおりきに会いに行く決心ができずにいた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

70
天保二年(1831)十月。六平太の想い人おりきの居場所が分かりましたが。考えすぎて動けません。そんな六平太をおもんばかって周りが動いていきます。とうとう動かざる…。浅草元鳥越の市兵衛店に住まいして、立見流兵法の遣いてで、浪人・秋月六平太が、裕福な商家の子女の芝居見物などの付添い屋を生業とする人情物語です。六平太の義妹・佐和は、火消しの音吉と祝言を挙げ、授かった勝太郎が可愛いです。元旅籠町の代書屋「斉賀屋」で働く博江は、六平太の面倒をよくみています。🌿続く→2022/08/19

真理そら

53
「このまま年だけ重ねてどうなさるおつもりですか」は読者も六平太に聞きたいこと。おりきさんの消息が分かった。妹・佐和もこれまでの暮らしぶりを改めるように言うけれど付添い屋シリーズですしねぇ。2022/08/16

むつこ

30
シリーズ10作目、恋仲のおりきの居場所がわかりかけたが主人公・六平太は行動に移さないため妹・登世が動く!登世ちゃん、カッコイイ。道場の師範代の仕事は責任が強すぎて辛そうで飄々とした生活が合ってることがわかってよかったのかも(というか、この小説ものんびり読めるところが良いので)飛騨屋親子がおっせっかいのようで踏み込みすぎない長閑さがイイ、私もそんな近所のオバチャンになりたいな。2021/03/17

はにこ

18
六平太に半七郎という、浪人友達ができる。博江と良い感じになったりして。菊次は何だか可哀想。八重の為に料理人になったと言っても過言じゃないのに。でも結局、八重は泣きをみる結果になりそうな気もするけどね。六平太はおりきと会ってヨリを戻すのかな。師範になるのかな。続きも楽しみ。2020/12/12

コニタン

4
六平太の動きが優柔不断でイラつく2017/03/24

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