小学館文庫<br> 付添い屋・六平太 鳳凰の巻 強つく女

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小学館文庫
付添い屋・六平太 鳳凰の巻 強つく女

  • 著者名:金子成人【著】
  • 価格 ¥660(本体¥600)
  • 小学館(2016/03発売)
  • ポイント 6pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784094062786

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内容説明

この時代小説がすごい!2016年版第4位。

第一話 残り雁
 六平太は、夕闇のなか三人の侍に襲われている男を行きがかり上、助けた。狙われた男は、大身の旗本、戸田左近家中の高山金之丞。高山は、女郎と心中した戸田左近の身代わりにされ、死んだことにされていた。
第二話 毒空月
大名家、旗本、大店に出入りする乗り物医師・志村了斎の付添いを請け負った六平太。了斎は溜まった薬代の片に商家の娘をを妾にしているという。そんな阿漕で意地の悪い了斎の乗り物が、子供達に襲われた。
第三話 強つく女
六平太は、小間物問屋「沢野屋」の女主、お寅の付添いを番頭の与左衛門から頼まれる。お寅の物に対する審美眼は確かなのだが、腕の落ちた職人に対して容赦がないため、ほうぼうで恨みを買っているというのだ。
第四話 長屋の怪
同じ長屋住まいの噺家・三治の顔色が良くない。訳を聞くと、神楽坂の料理屋で、偶然押し込みの密談を耳にしてしまい、以降誰かに付け狙われているという。折しも江戸では、荒っぽい押し込みが頻発していた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

やま

69
江戸は元鳥越に住まいして、立見流兵法の遣いてで、信濃国十河藩加藤家を出て浪人となった秋月六平太が、口入れ屋・もみじ庵からの紹介で裕福な商家の子女の芝居見物などの付添い屋を生業とする人情物語。天保二年(1831)。六平太の妹・佐和は、六平太の父の後添えになった多喜の連れ子だった。その佐和が、火消しの音吉と祝言を挙げてから一年と三月がたち男の子を生んだ。名は勝太郎。六平太の大切な人おりきは、六平太の前から突然に理由も告げずに姿を消した。六平太は、探したが分からなかった。🌿続く→2022/08/01

むつこ

28
シリーズ7作目。妹・佐和に子供が生まれ、2階建ての長屋暮らしが始まる。色気のない主人公・六平太が逆に爽やかで新メンバー?の博江が出てくるたび「いったいどうなるんだ?」とその時ばかりは女目線で読み、女心がわからないのも困りもの、でも、そこがイイ。副題の「強つく女」のヒロイン・お寅がカッコイイ女性だった。2021/02/26

はにこ

18
前作から時が経ち、六平太の良人は去り、佐和はおめでた、友は里にと環境が変わっていて一冊読み飛ばしたかと焦った。環境は変われど六平太の生活に変わりはなく、付き添い業。命を狙われた武士、医者、商家の女将の付き添いをこなす。強つく女のお寅は格好良い女だった。義理の息子もお寅の気持ちを理解していて良かった。隣に引っ越してきた杉の市、何かあると思ったらやっぱり。1話目で出会った博江とこれから何かあるかな?2020/10/05

あかんべ

11
仕事で知り合った人との付き合い方が、ちょっと薄いような気もするが、実際それが現実なのかも。三十両を返済するのってたいへん。付添い以外にも金を稼ぐ手段を磨いたほうがいい。2016/05/24

コニタン

7
おりきが出て来なくて寂しい!佐和の子供が生まれて目出度い!2016/05/25

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