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内容説明
南領軍との激突からザガノス軍を救ったマフムートを待っていたのは、属州総督解任、そしてザガノス軍への副将としての従軍の命令。それは“警告の鐘”による城壁の町包囲の優勢のなか、「戦後」を見据え交錯するトルキエの思惑の現れだった。帝国もまた動く。レレデリクの謀略、集結する新貴族。そして一方、燈台の都でも、三千年にわたり受け継がれてきた象徴が突き崩されんとしていた。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
るぴん
22
レンタル。1〜18巻一気読み。以前から気になっていた漫画だけど、予想以上に面白いな〜‼︎中世の世界史をベースにした壮大な物語。国家間の争い、謀略、戦術、交渉、う〜ん面白い(^^)この国のモデルはあの国だな、なんて考えながら読むのも、世界史好きにはたまらない。帝国の旧貴族と新貴族の対比や、新貴族の鬱屈の描き方が秀逸。遂に帝国首都を取り囲んだ将国軍だけど、ここにきてザガノス将軍の出自の謎が浮上。彼は帝国貴族だったの⁈レレデリクの動きも気になるし、続きを早く読みたい。2017/07/04
ひかり
11
壁の町攻略戦。この巻もメインとなるのはザガノス将軍とルイ大臣、あとは迫りつつあるレレデリクかな?まだマフムートは帝国軍の真意のさらに裏までは気づいてなさそうな気がする。ルイとシモンの様子とか、「カミュの子供」発言やら気になる小ネタがちらちら。2017/06/04
しゅう(callette)
10
国のために、名誉のために、生きるために。何にせよ頑張れる人たちはすごいと思う。信仰の描かれない社会で、拠り所となるとは何処なのだろう。▼盤で駒を動かす人たちや、駒であっても冠を戴いている人たちのお話だな、という雰囲気がかなり強くなってきた。これまでも個人の意思が大義の奔流に飲まれる様が描かれていたけれど、意思の片鱗も隠れるほどの怒涛で、試合を見ているような。ショートでいいから歩兵(ポーン)のお話も読みたい。2017/01/18
まぁ
6
せつない、過去の栄光たる大灯台が壊れるのも新貴族の人たちの誇りも、過去の虎王様の話も満遍なくせつない。が、ここに来てザガノス将軍のまさかの過去ですか、ちらっとしか見せてないんですが。2017/01/28
vertmidori
5
内容も、絵の密度も濃くて色々グッとくる。あっという間に読んでしまう疾走感で面白い。ヴェネディックのアントニオと、ポイニキア国王の若かりし頃が。古代ポイニキア帝国とは、ローマ帝国?で、ポイニキアとヴェネディックは、ローマと神聖ローマ帝国? で、総攻撃。ヘルマン(新貴族)は日本でいう侍か。ザガノスがトルキエ人ではなく、もとヨーロッパのヘルマンだったと判明。マフ君の出番は今回はかなり少ないが、マフ君の慧眼でザガノスを救いそう。番外編、バラバンとバヤジットの「愛しているといった」云々はこういう経緯だったのか……。2017/10/26