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内容説明
権謀術数の風上に立て! 横暴大国バルトラインを封じ込めろ!! エキゾティック瀬戸際外交!! ――海の都(ヴェネディック)とバルトライン帝国の間に決定的な亀裂を作ることに成功したマフムート。さらなる包囲網を敷こうと、北西部で帝国と隣接するウラド王国へやってきた。だが、長年鎖国を敷いてきたウラドの王がたやすくマフムートの提案に耳を貸すハズもなく……。試されるマフムートの見識と交渉力! 閉じた王の心を動かし、新たな勢力図を作れるか!?
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
カキ@persicape
10
読み終わってTSUTAYAへ直行。一心不乱に残り全巻カゴに入れてしまったくらいほんっと面白い。商売上手な国‼︎極寒の国‼︎めっちゃ強い国‼︎と大雑把に箱だけ作って属するキャラの魅力と情感で読ませるものがある。でもこの物語はそれだけじゃないんだ。こういう環境下にこの国があってこんな歴史が過去にあるから今の情勢はこうなったと語る。それを踏まえて主人公はだからこそこうするべきだと行動に移る。400年鎖国した国を引き入れるべく説得せよ。この設定だけでここまで細かに国のあり方について深く物語っているのがスゴい。2017/09/01
緋莢
9
マフムートが次に向かったのは北のウラド王国。高原と岩山、そして多くの雪が積もる鎖国国家。「生きる力を失った者が朽ちてゆくのは自然界の常態だ」と王が言うウラドは、森は減り、土地が痩せている貧しい国。そんなウラドをトルキエ側に引き込むために、国を豊かにするものを見つけますが、バルトライン帝国の国使も現れます。トルキエとバルトライン、どちらにつく方がメリットがあるか?マフムートが説得する様が面白かったです。2019/11/03
駒場
8
帯の「エキゾティック瀬戸際外交」にひとしきり笑った後読んだら確かにエキゾティック瀬戸際外交のような気がしないでもなかった。戦争(内戦)があったり、経済戦があったり、政治的な駆け引きがあったり、と話が進んできたが今巻は外交がメイン。ヴェネディック元首のアントニオ・ルチオさん、いいキャラしてるなぁ。この人がプライドずたずたにされて負けているところが想像できないので帝国をガツンとやってほしいところ2011/08/11
そち
7
雪国ウラド王国。400年鎖国をしていたというちょっと不気味な国。ルーマニア、モルダヴィアのイメージかな。 ウミドリの糞は、グアノ肥料といって実際にも使用されていたらしい。ただし、糞の枯渇により経済の破綻を招いた、というやるせない結果に。ウラドには黙っておこう。 帝国も一枚岩ではない。ガチンコ対決より潜り込んで内から崩していくっていうのが、マフムートっぽいやり方かもしれない。2013/08/17
みとと50
7
レレさん水浸し。ベネディックも本格的に頭にきたみたいね。北方の同盟を得てさ、これからって時にセントロが怪しげな状況に。帝国の反撃でさーね。ま、大人しくしてるわけ無いさ。領土拡大の道を突き進むだろうけど、征服する領土にも人員にも限度があるからね。反乱とかもこれから起こってくるのかな?楽しみ! 2013/02/16