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内容説明
ある組織の依頼で、アナを誘拐した国際的テロリスト「蝶=バタフライ」。そこに娘の面影を見た彼女は、組織にアナを渡さず、雪の降りしきる山小屋に立てこもった。雁人はアナを救い出すため単身山小屋に向かうが、組織もまたそこに迫っていた。蝶は、アナを雁人に託し、自らをおとりにするべく山を下りるのだった。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
六畳リエ
2
鉄壁の盾を持つ護り屋イージス、12巻。とうとう天使登場。「悪意のない敵」って理解できない。「理解できないほどの悪意」と同じくらい怖いなぁ。「反吐が出るような悪」ならば、「消えて無くなれ!」と思うのだけれど、理解できないものは見るのも怖い。それから、亜紀ちゃん無双の巻でもあります。血にまみれてしまった彼女も、いつか幸せになれるといいなぁ、と思う。2011/04/15
*CaLiLa*
2
出てくるのが変態オヤジばっかり。天使が意外と繊細な人でビックリだ。2010/09/11
柊龍司@中四国読メの会&読メ旅&読食コミュ参加中
1
姉は護り屋の弟子となり、妹は殺し屋の弟子に?そして、天使の原点とこれまでの伏線が次々回収されて盛り上がりまくり。2010/07/27
eucalmelon
0
亜紀が主役に?!小さいけれど強い強い。悪党をやっつけるダークヒロインという感じで小気味良い。二人を助けて少し変わったような気が。2015/10/31
やいとや
0
明らかに重信房子がモデルの『静かなる夜の中で』が面白い。別に顔を与えてもいい筈なのに、執拗に隠す辺りの配慮というか「恐れ」のようなものの敢えての表現が逆説的に「連赤」という存在の悪を映していて素敵。天使が遂に登場したが、掴み所が無い印象。「存在する事が災厄を齎す」存在としして描きたいのだろうが、それって実に難しいんだよね。「人間性の解放が悪を為す事」となるのが天使が企図した事な筈だが、だとすると無垢なる人の抱える悪意を描かねばならないんだが、すると「無垢なる人」の無垢性が失われるディレンマがあるからだ。2020/10/03