内容説明
その慈愛に、少女は聖き母を見た。
恩ある呉服太物所の女将を助けてほしい――。
つきまとう陰陽師。
明かされる秘密。
十三歳の娘の依頼に、市兵衛の剣が舞う!
真心と感涙の傑作時代小説
江戸のかくれ切支丹をほのめかす手紙を残して、三田の陰陽師うしな秋蔵が殺された。
一方、近くの岡場所で下女奉公するみつぐは、道で折檻されていたのを、呉服太物所の女将・婉に救われる。偶然にも婉の秘密を知ってしまったみつぐは、唐木市兵衛を頼る。
異変を察した市兵衛が独自に探索を進めると、秋蔵殺しの復讐に燃える陰陽師一派もまた、周囲を嗅ぎ回り……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
はにこ
58
折檻されて弱りきった少女を救う市兵衛とオランダ。そして近所では陰陽師の殺人事件。この2つの出来事に関わる女性が。陰陽師と切支丹の争い。市兵衛さん、後々困ったことにならなきゃ良いんだけどね。最後の早菜との再会は次への伏線なのかな。2026/05/03
やま
38
みこころとは、さんたまりやの聖心(みこころ)です。 七月の二十六夜待の夜ふけ、親に売られて遊女屋で働くみつぐ13才は、念仏長屋の遊女屋の女将から鍼灸師を呼ぶように言われ。なれない道を彷徨い、路地で頭巾をかぶった侍姿の恩人である女性を見かけたことから物語が始まります。 禁教である切支丹(キリシタン)信徒を追う京から来た陰陽師のうしな秋蔵が、美しい切支丹信徒を見つけ、その美しい女を我が物にしょうとしたことでうしな秋蔵が、その女に殺されたます。2026/08/21
baba
28
シリーズ35作目。長いシリーズでいつの間にか、若く颯爽としていた市兵衛は、岡場所に奉公する13歳のみつぐの依頼を受け、少女の将来を憂えるすっかりおじさん。隠れ切支丹と陰陽師の争いに巻き込まれる市兵衛の動きに兄の目付筆頭は大丈夫か。題名から展開が予想できた。2026/02/22
ひさか
25
2025年10月祥伝社文庫刊。書き下ろし。シリーズ35作目。少女の依頼で、風の剣をふるう強い市兵衛を久しぶりに見ることができた。川越藩士の娘の早菜さんがラストにちらっと出てきて、自ら納得した生き方をしていて、それを続けていることに安心した市兵衛が楽しい。2025/11/30
み
22
さくさくと♪宗教は、いつの時代も論点になりますね。困った時に、神様仏様ご先祖様に頼るあたしには、理解できません。2025/12/15
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