内容説明
秀才旗本のつまずきが、地獄の亡者を引きずり出した!
重篤の老旗本の願いに、市兵衛が見たものとは!?
江戸を流行風邪が襲った。蘭医柳井宗秀は、重篤の老旗本笹山卯平に請われて、唐木市兵衛を紹介する。
卯平は秘かに金貸を営んでおり、百両近い貸付が残る五千石の旗本広川助右衛門へのとりたての助役を依頼したのだ。助右衛門は返済逃れの奸計を巡らす。
同じ頃《鬼しぶ》の息子・良一郎は北町奉行所に出仕、見習仲間と賭場で破落戸相手に大立回りを演じてしまい……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
やま
94
風の市兵衛28作目「風の市兵衛 弐」(第二期)8作目 2021.01発行。字の大きさは…中。 お武家の渡り用人を生業にする、唐木市兵衛の活躍を描いた物語です。 唐木市兵衛は、医師宋秀の紹介で、裏で金貸しをしている小普請旗本千五百石笹山卯平の貸金の回収に、流行風邪で寝込んでいる卯平の代わり、息子六平の助役として廻ることになました。一番大きく貸している旗本五千石広川助右衛門に返済を迫ったことから、思わぬ事件に巻き込まれて行きます。🌿続く→ 2021/02/26
とし
92
風の市兵衛 弐「乱れ雲」28巻。蘭医宋秀の紹介で市兵衛さん、小普請旗本笹山卯平の卯平の息子六平と旗本五千石広川助右衛門に貸金回収に、一方で鬼しぶの息子同心見習の良一郎賭場で破落戸相手に喧嘩沙汰に巻き込まれる。あちこちと物語が飛ぶのではなく読みやすくて良いですね。2021/04/17
真理そら
56
鬼しぶの息子良一郎の奉行所での見習生活が楽しい。コロナ禍の今、江戸時代の(マスク)生活が描かれているのが面白かった。市兵衛さんも41歳になったのね…2021/01/12
はにこ
33
今回の市兵衛さんのお仕事は借金回収。っと思いきや、やはり風の剣の出番もあったね。良一郎サイドの話もあって同心見習いらしいやんちゃな事件に巻き込まれる。仕留め損ねた悪党はまた出てくるのかな。若い頃は元気があるのも良いね。2022/01/03
ひさか
27
2021年1月祥伝社文庫刊。書き下ろし。シリーズ28作目。コロナ禍のような江戸での市兵衛の御用と鬼渋の息子の不始末の2つの話が進見ますが、無難な決着で終わり、ちょっと物足りない、小品な展開です。次は市兵衛の結婚話でも出るのでしょうか。それは無いか。次作に期待。2021/02/28
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