内容説明
領民を蔑ろにした陰惨な藩内権力闘争。巻き込まれた市兵衛に凶悪集団が襲いかかる!
縁あって唐木市兵衛と一時共に暮らした幼き兄妹・小弥太と織江。その叔父にあたる金木脩が酔漢どもに斬られ重傷を負った。
市兵衛旧知の蘭医・柳井宗秀の手当てで一命をとりとめたものの、酔漢らは実は金木の故郷・北最上藩に雇われた刺客であることが判明した。
金木の懇請で、急遽、羽州・北最上に赴く市兵衛。そこでは改革派を名乗る一門による藩内粛清と、領民への圧政の嵐が吹き荒れていた。
私利を貪る悪辣な一門と邪剣集団が、市兵衛を屠ろうと牙を剥く! はたして市兵衛と北最上藩の運命は……。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
とし
106
風の市兵衛 弐「銀花」 小弥太、織江の引き取られていった北最上藩がらみの三部作完結編かな、さすが市兵衛さん向かうところ敵なし今回も冴え渡りましたね、最後は兄信正がきっちりと政治的始末をスッキリですね、それにしても弥陀ノ介さん活躍もせず妻を娶り赤ん坊までとは、市兵衛さん少し可哀想な2018/08/21
はにこ
30
織江達の叔父である金木脩が暗殺されそうになり、市兵衛に助けられる。市兵衛は北最上藩の内紛に首を突っ込まなくてはならなくなる。市兵衛はお人好しすぎる気もするなぁ。藩のイザコザものはなかなか内容が複雑だなぁ。とりあえず北最上藩のは決着がついたけど、筧が復讐してきそう。2021/05/04
のびすけ
28
前々作・前作に続き、信夫平八から繋がる物語。金木脩が襲撃されたその裏側に隠された陰謀を探るべく、市兵衛さんは北最上へ。そこで入会地をめぐる中原一門と宝蔵一門の対立に巻き込まれる。雪の中の大立回りは壮絶でした。平八の忘れ形見の小弥太、織江との再会は嬉しかった。北最上藩の内紛はこれで一段落かな?またいつか、成長した小弥太と織江に会えるといいな。2023/05/30
み
26
さくさくと♪今作も剣のみでした^^;あのお子さま絡みで巻き込まれ。市兵衞さん、幸せになって欲しいなぁ。2018/09/22
jima
24
昨年の9月にこのシリーズの1作目を読み始めて5ヶ月で図書館にある23作品を読み尽くした。今月、24作目が発売されるようだ。弐になって3冊目。北最上藩の内容が続いている。面白かった。2019/02/04