集英社文庫<br> 岳飛伝 九 曉角の章

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集英社文庫
岳飛伝 九 曉角の章

  • 著者名:北方謙三【著】
  • 価格 ¥616(本体¥560)
  • 集英社(2017/09発売)
  • ポイント 5pt (実際に付与されるポイントはご注文内容確認画面でご確認下さい)
  • ISBN:9784087456073

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内容説明

戦いの気配が次第に濃厚になっていた。岳都で高山の民を加え調練の日々を送る岳飛。南宋水軍の韓世忠は遭難した梁紅玉を救うため、張朔の交易船を襲った。南下してくる南宋軍に対し岳飛は警戒を強め、小梁山の秦容と手を組むことに。金国では轟交賈の蕭けん材が、物流の動きがおかしいことを察知する。そんな中、小梁山と甘蔗園が何者かに襲撃された――。本格的な水上戦と新たな山岳戦に臨む第九巻。

目次

地巧の夢
赫青の火
地明の夢
天速の光
照夜の風

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

W-G

252
久々に秦容の戦闘場面が存分にあり、その強さが健在であることに大満足。やはり秦容は、単騎での活躍こそが光る。高山の民の合流で今後の展開が更に楽しみ。前巻で新登場の武器三腕とあわせて、南の戦を大きく盛り上げてもらいたい。金と梁山泊の開戦も近そうだが、正直、こちらはあまり期待していない。岳飛伝になってからの戦闘は、過去の林仲や童貫、呼延灼といった、特Aクラスの英傑よりも、華も格も一つ落ちる連中が、さも知ったような口ぶりで読み合いしながら、大きな衝突を避けているように、口は悪いが、とうしても見えてしまう。2022/03/04

しんごろ

158
南宋水軍と梁山泊水軍との戦いと、金国と梁山泊の戦いが幕を切って落とされた。梁山泊には厳しい状況。しかし、戦だけが戦いではない。実に何年もかけて、用意周到に罠を仕掛けた漢がいた。仲間からも文句を言われながらも、自分の考えを貫き通し、そこには文官ならではの戦いがあった。その成果は、お見事としか言いようがない。宣凱よ!おまえはすごいよ!物語は、史進は林冲のように死のうとし、秦容は戦いに向けての準備。そして、岳飛は今回は、出番少なかったが、岳飛の動きも気になる。果たしてどんな展開が待ってるのか、楽しみだ。 2020/05/23

眠る山猫屋

54
謎の山岳傭兵現る、グルカ兵?岳飛と小梁山が手を組むが、まだまだ軍隊としては弱小。蕭ゲン材の理想は裏切られるが、救いの手は思わぬところからやってくる。女の呪縛から解き放たれた韓世忠は牙を研ぎ、女の呪縛から逃れられない王清は未だ惑う。韓世忠も王清も分かり易いとも云える感情に揺さぶられる男たちだからこそ、己を取り戻した姿をみたいな。2019/12/14

アルピニア

51
いよいよ決戦が始まった。金との戦いでは兀朮と呼延凌が正面対決。南宋は沙門島を襲撃するがすでに人はなく、孫二娘が砦とともに散る。史進の臨安府速攻撃は見事。金に対して宣凱が密かに進めていた物流による攻めがジワジワと効果を出してきた。さらに、金では重鎮の死去で内紛の予感が…。南では山の民を引き込んで戦いに備える。撻懶、秦檜、李師師、岳飛は思い描く国を目指し闘う。しかし、梁山泊の人間や蕭珪材はまだ具体的な国の姿が見えていない気がする。それでも戦わなければ潰されてしまう。戦いの中から、何かが見えてくるのだろうか。2022/01/10

sin

50
海上に南宋水軍が梁山泊水軍との戦端を開き、草原に金軍と梁山泊の騎馬隊が対峙し、南では岳飛の築いた拠点と梁山泊の飛び地“小梁山”に南宋の大軍が迫る!ここに風雲急を告げる中国の架空戦記『水滸伝』が北方謙三の『岳飛伝』に依って甦る!そして物語の背景には梁山泊が築いた流通網があり、南宋と金という国のトップに危機感を抱かせる!果たして資本主義は国の根幹を揺るがす力となるか?2022/11/24

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