内容説明
鬼憑き学生を使った閣僚暗殺は夜叉衆が阻止した。しかしマリーは声を失い、朽木を《調伏》する機会を逃してきた景虎の悔いは深い。苦しい胸の内を吐露する景虎に寄り添うのは美奈子だった――。そんな中、一本の電話が笠原家の悲劇を報せる。友を失い、大切な場所を離れ、なお新しい犠牲が生まれる。様々な矛盾や葛藤を抱えつつ、冷徹に仕事をこなす景虎だが、奇妙な現象に襲われて…?
目次
悲願橋ブルース
バースデー・イブ
あとがき
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
枯伍
14
尚紀の義父母が焼死。悲嘆にくれる尚紀を煽る加瀬のそれはあるいは優しさなのか。織田への攻撃を激化する夜叉衆。美奈子は加瀬に手編みのマフラーをプレゼント。そんな中景虎のそっくりさんが現れて… 鏡は本音しか言わないって言ってるんだから素直に受け取ろうよ直江~ そこで否定してしまうから景虎も怯えて進めないんだろうなあ。本編のあれやこれやを思い出しにやにやしつつ読んだ。おまけの掌編はほのぼのいちゃいちゃ。2017/10/18
しるるん
6
夜叉衆と信長たちの戦いがますます激しくなり、直江の義両親が殺される。夜叉衆は反社会人として追われる身に。ここらからほとんど戦いの内容になる。和気あいあいと過ごしていた5巻までが懐かしい2018/08/02
たろさ
6
笠原家がとうとう、信長の手にかかる。景虎、鈍い、鈍すぎるというか、不器用すぎてわかりづらい!直江が混乱するのも無理ない! なんて女だ。なんて傲慢な女だ。そうやって自分が景虎に愛されていることを、意識もせずに誇示するのか。この俺に向かってそれを言うのか。それを言えることが、愛されている者の特権だとばかりに。 挑発されて、出た言葉はかわされる。高嶋先生じゃないけど、直江を毛布でくるんでよしよししてあげたい… バースデイ・イブに少し和んだ。2018/07/11
punto
6
直江が嫉妬してるのは分かるんですが、やっぱり美奈子さんは二の次ですね(笑)。本編を思い出して懐かしかったです。2017/11/02
シエル
5
景虎の写し身が本心を顕に迫り直江タジタジ。というか、景虎と直江は相思相愛だったのか…とやっと判りました。本編完読なら今更なのでしょうが(^-^ゞ。景虎が怪物級に強くなってかっこよすぎる。2017/10/31